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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

なぜ激減? 日本人の観光客 

2010年10月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

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 今、日本は来訪する外国人観光客が空前の増加を見せているようです。円高傾向がこのまま続けばその勢いもそがれてしまう心配はありますが、まずは嬉しいことですね。とりわけ、中国での日本への個人向け観光ヴィザの発給基準が緩和されたのに伴い今年は去年の40パーセント増、140万人の中国人が日本を訪れるものと予想されています。<br />
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 洗練されているとは言えない服装の、あたりかまわず大声で話す中国の団体旅行客が札束で頬を打つような態度で日本のものを買いあさる光景を想像すると屈辱的な気分になってしまいますが、お金を落として行ってくれるのですから、顔だけはニコニコとしておいた方が良いでしょう。もっとも、バブルの頃は日本人だって不遜な態度で外国を闊歩して、ブランド品を買いあさった訳ですから、ここはじっと我慢の時だろうと思います。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/912465/img_912465_33272276_0?1286937594" alt="イメージ 1" class="popup_img_370_277 clearFix alignLeft"> さて、普段私たちはオーストラリアに住んでいますから、日本からオーストラリアへやって来る日本人渡航客の数や質は当然気になります。その質はともかく、数の面では驚くことにこの10数年激減しているのです。最近はやや持ち直しているようですが、1997年に84万人を記録したのを最後に減り続け去年2009年はわずか35万人だったといいます。<br />
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 私たちは1996年に初めてオーストラリアに渡って、以後何度も旅して、2005年には移住してしまいました。その当初、ゴールド・コースト、サーファーズ・パラダイスの有名なカヴィル・アベニューの信号交差点で横断歩道の信号が青に変わった途端、横断歩道の反対側からこちらに歩いてくる多くの人のほぼ全員が日本人で、こちらがたじろいでしまったことがあります。それほど多かった日本人ですが、今はやはり元気の良い中国人にとって代わっているようです。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/912465/img_912465_33272276_1?1286937594" alt="イメージ 2" class="popup_img_370_277 clearFix alignRight"> 為替の条件、航空機座席の減少、サーチャージの高騰それに経済の低迷など渡航・観光にマイナスとなる要素は大きいかも知れませんが、私はどうも他の要素も大きなカギを握っているような気がします。それは、日本の若い人たちを中心とした内向きの性向とオーストラリア自身が抱えるマイナス要因の両面から考えることができると思います。<br />
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 やや古い統計で恐縮ですが、法務省の出入国管理統計によりますと2007年に日本から海外へ出国した人の数は前の年の1.4パーセント減の1730万人でした。そして、中でも深刻な事態として注目されているのが若者の海外旅行離れです。同じ統計によりますと、20歳台の海外旅行者数は1996年に463万人あったのが、2006年には298万人と10年間で約35パーセントも減ってしまったのです。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/912465/img_912465_33272276_2?1286937594" alt="イメージ 3" class="popup_img_370_277 clearFix alignLeft"> 海外留学者の激減と並んで、旅行業界のみならず日本の将来に暗い影を落とすこの事態はさまざまな角度から論じられて「若者の内向き志向」の原因と対策を探ってきました。しかし、「海外旅行? 別に行きたくもないね」という人にいくらその良さや意義を説いてみても豚に真珠、猫に小判でしょう。ますますこの傾向が強まるとなれば「ひきこもる日本」……、空恐ろしいことです。<br />
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 若者の内向き志向はオーストラリアへの日本からの旅行客減少の原因のひとつですが、オーストラリア自身が抱える問題も挙げなければ片手落ちでしょう。一つ一つ論証していると長くなってしまいますから箇条書きにしてみます。私たちは慣れてしまっていることでも、旅行者にとっては気分を害することが少なくありません。<br />
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 ゞ?舛僚估?餞浜?∪粘悄▲札ュリティ・チェックの係員の横柄な態度<br />
◆”徂悄家族単位で長期滞在に対応した宿泊施設が日本のグループ旅行などのスタイルに合わない<br />
 公共交通機関が貧弱で移動に不便<br />
ぁ/事の内容が単調で日本人の味覚に合わない<br />
ァ/諭垢魯侫譽鵐疋蝓爾世併せ持っている冷たさが表に出てくることがある<br />
Α ̄儻譴良堝整佞平佑悗稜枸犬少ない<br />
А/佑魏陲靴震鸞や依頼が問題なく処理されることが少ない<br />
─々駑公園といっても何もない大自然だけで期待にそぐわない<br />
 物価が意外に高い<br />
 お土産にするものが貧弱で魅力がない。免税品も値打ち感が乏しい<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/912465/img_912465_33272276_3?1286937594" alt="イメージ 4" class="popup_img_370_277 clearFix alignRight"> 以上は一般的な傾向であって、人とのやり取りでは相手次第でとても良い印象を持つことも多いので、オージーの面目のために言っておかなければなりません。また、例えばレストランの店員さんが頭を下げて客を迎えたり挨拶をすることはまずなく、馴れ馴れしい態度が普通です。初めてその場面に遭遇すると多くの日本人は驚きますが、それはオーストラリアにその習慣がないことと客も店員も深層では「仲間」、「対等」意識があり、「お客様は神様」的振る舞いはありません。<br />
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 こうした文化、習慣の違いに気付かないまま悪い印象だけが残ってしまう旅行は互いに不幸で、旅行者の減少に直結してしまいます。多くの国を旅して多様な文化があることを知るのはもちろん、旅行の前にはできるだけその国のことを調べておくことが大切です。また、互いにそうした理解が深まれば無駄な行違いや紛争も回避できる関係が生まれると信じます。<br />
 その意味で、多くの若者にもっともっと海外へ出て欲しいのです。<br />
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