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たかが一人、されど一人
読後感 「アフガンの男」フレデリック・フォーサイス著 篠原慎訳
2015年04月10日
テーマ:テーマ無し
40年以上の昔、著者の処女作「ジャッカルの日」が上梓されてから2作目の「オデッサ・ファイル」そして3作目の「戦争の犬たち」までは発売を待ちかねて読み耽った記憶がある。しかしその後発売されたものはどれを読んでも、あまりぱっとせず、次第にネタが尽きたのか日本を舞台にしたものを書くに及んで、読むのを止めてしまっていた。読む方は勝手なもので、執筆する側の苦労なんぞは斟酌しないものだ。著者は既に77歳か78歳、本書は2008年の発行になっているので70歳頃の作品だろう。この手の小説は読後感など書くことが少ないし、今回も何気なく暇つぶしに読み始めたのだが、今回は書いてみたい。何故か、2001年9が11日のニューヨーク貿易センタービルに象徴される大テロ事件から既に15年、翌月には、その犯人グループ(アルカイーダ)をかくまっているとして、米英が集団的自衛権とやらの行使でアフガニスタンを攻撃し始めた。「不朽の自由作戦」である。自分も含めて遠い昔の話のようですっかり忘れているが、1989年にベルリンの壁が崩壊して東西の緊張が解け、やっと本格的平和の時代が始まるかと思った矢先のことだ。今日に至るまでのその後の展開はご承知の通り、20世紀末以上に21世紀は世界中が混とんとして不安に満ちている。その中で日本が進みつつある道筋がおかしいと考えている人も少なくないだろう。21世紀の戦争の初めの舞台となったアフガニスタンは未だに、安定していないことは知っているので、小説のタイトルに惹かれたのかもしれぬ。著者は19歳から英国空軍に3年間在籍経験あるジャーナリスト、処女作の時代からその経験を生かすことと綿密な取材に裏付けられた迫力ある小説で定評があった人だ。この小説も著者の特性がよく表れている。内容をごく簡単に言ってしまえば、「911事件の後、アルカイダが更に大規模なテロを企んでいるという情報をつかんだ米英の諜報機関が、協同してそれを阻止するための作戦を開始し、そのためにスパイをアルカイダの組織に送り込む。」そのスパイアクションである。本書が発行された2008年は、未だビン・ラディンが生きていた時代である。情報機関も米英の軍事力も現在は2008年当時比べれば遥かに進んでいると思うが、この小説に書かれている話は、現代が舞台と言っても全く違和感を感じないだろう。911事件は全く新たな時代の幕開けで、それは何世紀も続くことになるかもしれぬと書いてあったような気がするが、全くその通りだ。既に15年を経ても、イスラム過激主義者と米英の戦いは一向に収束の兆しが見えない。これは果たして正義の戦いなのであろうか?本書は別にイスラム過激主義者のテロを美化するものでもないし、むしろ英米の軍事戦略の凄さを際立たせている趣もある。しかし、911以降に生まれた新たな混沌がそう簡単に収束するものでないことを予測しているとも言える。その意味で今日読んでみて、特別の感慨を持った。アマゾンなどで読者の評を見ると、悪評サクサクである。中にはこんな酷評があった。「今年に最も損をした本です、特に上巻は。他の書評氏のご意見にもあるようですがフォーサイスさん、どうしちゃたんでしょうか。」確かに舞台が大き過ぎるし登場人物も複雑で、気軽に読むには少し骨かも知れない。しかし現代の世界情勢の複雑さを考えれば、読んでよかったような気がする。
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