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人生いろは坂

大寒波去る 

2016年01月28日 外部ブログ記事
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 先には異常とも言えるほどの大寒波が南下し、日本各地のみならず大陸の各国にも大きな被害や
影響を及ぼした。沖縄県や奄美地方では、みぞれが降ったと言うから南国の人も震え上がったことだろう。

 また、九州や山口県では水道管が破裂して断水のところもあるようで、この被害も甚大だ。
思い出せば私の工場勤務時代にも大寒波があって、この日は、朝方の気温より時間を経るに従って
急速に気温が下がり氷点下以下になってしまった。

 工場内の大事な配管には保温材等を巻いてあるのだが、そうでない配管は、次々に凍り付き破裂して
大騒ぎになったことがあった。いくら蒸気で暖めても気温が急速に下がり、広い工場全体のこと
だったので対応が追いつかず、トラブルが広範囲に及んだ。

 後にも先にも私の工場勤務時代では、このときだけのことだったが、今でも忘れない大寒波であった。

 冬だから寒いのは当たり前、しかし、近年のように温暖化傾向の中であっただけに、突然の大寒波には
やはり弱い。こうした傾向も地球温暖化ゆえの特徴的なものだと思われる。気候そのものが安定して
いないのだ。

 私たちの子ども時代は、もっと寒かった。しかし、そして寒さは安定していた。秋から冬にかけて徐々に
気温は下がり、12月の末頃から1月、2月は最も寒かった。舗装されていない道路に出来た水たまりには
分厚い氷が張っていた。むろん池や沼にも氷が張っていた。子どもたちなら載れるくらいの分厚さだった。

 細い川の流れのあちこちには、太いつららが下がっていた。住んでいたところは海岸からは離れていたが
さほど山深いところではなく盆地であった。それでも冬は特別に寒かった。春が待ち遠しいくらい寒かった。
家の中の暖房器具と言えば火鉢と炬燵くらいのもので、部屋全体を暖めることが出来るようなものは何も
なかった。ただただ春が待ち遠しかった。

 それを思うと今は天国のようなものだ。その代わり地球温暖化という取り返しのつかない大きな代償を
払うことになってしまった。何を得して何を損したか分からない。長い目で見ればきっと大きな損をして
いるに違いない。

 私たちは、ある意味、物質という幻想の中に生きている。目に触れるもの体に触れるもの全ては、現実の
ものに見えながら現実のものではないという矛盾した存在である。私たちの意識が、そのものの存在を認識して
いるに過ぎない。従って、意識を持たないものにとって、存在を自覚することは出来ない。カタツムリは
果たして周辺の存在を自覚しているのだろうか。

 今回の大寒波は北極海上空に非常に温かい空気があるからだと言われている。地球温暖化による経年変化の
シュミレーションを見ると、北極周辺は年を追う毎に真っ赤になっている。最も地球温暖化の影響を強く受ける
地域のようである。

 従って、本来は北極海上空にあるはずの寒気が南へ押し出されているようだ。それにエルニーニョなどの
影響もあって、今回のような大寒波の南下が生じたようだ。気候は年を追うごとに大きく変動し続けている。

 大寒波、大雨、どか雪、巨大台風、どれをとっても、私たちが子どもだった頃には、滅多に体験することの
なかったことばかりだ。それが、ごく当たり前のように日常茶飯事のことになっている。この先、いったい
何があるのだろう。

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