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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜
Do-it-yourself
2011年02月09日
テーマ:テーマ無し
久しぶりに我が家の木製屋外チェアーにオイルを塗ってリフレッシュさせました。ものを作ったり修理したりすることは好きな方ですが、やはり60も半ばを過ぎるとそうした作業が億劫になって、取りかかるまでにどうしても時間がかかります。去年からワイフに物干し台に錆びが出ているのでペイントして欲しいと頼まれているのですが、これは下地から錆びてきていてやっかいな作業の割には効果が上がらないので「そのうちに…」と返事をしてそのままにしてあります。第一、錆びてくるような物干し台など作る方がおかしいではないですか。
のっけから話が脱線しそうですが、木製屋外チェアーのリフレッシュの話ですね。このチェアーは私たちがオーストラリアに移住した2005年、ベランダで使うために購入したサイド・バイ・サイドと呼ぶ二人用チェアーとベンチで、途中一度オイルを塗ったのですが、風雨にさらされて色も落ち、汚れ、ひび割れも所々に出て、みっともない姿になっていました(2008年12月13日投稿の「アウトドア・ファーニチャー」参照)。
前回のリフレッシュに使ったオイルは塗った後、乾燥する前に余分の塗料を拭き取るタイプのものでしたが、今回は塗装したあとそのまま乾燥させて被膜を作るタイプのものを使ってみました。木地が荒くなっていてひびも多少あったので表面をコーティングした方が良いだろうと思ったのです。ただ、この塗料は普通木の床や階段、建材に用いるものなのでアウトドア・ファーニチャーに適しているかどうかちょっと心配ですが、他にもテーブルとセットのチェアーがあるので失敗もOKと試しにやってみました。
塗料を塗る前にはサンド・ペーパーで磨いて下地を滑らかにしておく必要があるのですが、これが意外に面倒で狭い木材の間まで丁寧にやろうと思えばその下処理に一日かかってしまいます。それを適当に手抜きして、埃やクモの巣はブラシで払い落して一番楽しいペイントの作業に取り掛かります。この塗料には桐油(Tung oil)と呼ばれる褐色のオイルが入っていて刷毛でスーッと塗るとすぐにオイルが木にしみ込んで茶褐色の深い色合いになります。
一日乾燥させて、肘掛や背もたれの目立つ所は翌日もう一度塗って仕上げたりしていると、3日間はかかってしまいました。でも、苦労のかいがあって深く渋い調子の色合いが甦り、落ち着いたツヤが出て上出来の仕上がりとなりました。腰掛けてみても表面はべとつかず、白い服に色がうつることもなさそうで大成功です。上と下の写真は左が未処理、右が処理後です
久しぶりに張り切ってDo- it- yourselfをしましたが、この程度の作業はオーストラリアの男性にとってはたいしたことではありません。家のペンキの塗り替え、模様替えなどは簡単なこと。たいていの家のガレージにはご主人が使う工具がきちんと整理されて並び、プロが使うような電動工具をそろえている人も珍しくありません。知人のティムなど本職は配管工ですが数年かかって2階建ての大きな家を建ててしまいました。
こうした具合ですから建築の資材や道具、雑貨などを売るDo- it- yourselfの店も、我が家の近くにあって日本の同業者の何倍も大きな店舗で需要に応えています。私の木製屋外チェアーのオイルもこの店で買いましたが、種類が多くて最適なものを選ぶのに苦労するほど。もちろん建材は何でもそろっていて、必要なら玄関のドアからトイレの便器まで手に入れることができるのです。
厳密な比較ではありませんが、何でも自分でやってしまうというライフスタイルは日本人に比べて格段にオーストラリア人の方に強い傾向があるように思います。考えてみれば、オーストラリア人は新しい大地・荒野に入植して開拓の歴史を刻んできた訳ですから、できることは何でも自分の力と能力でやってしまうという生活態度が染みついているのでしょう。人手不足の面もあり他人に頼っている訳にはいかない事情もあると考えられます。
また、異なる側面から考えると本文の第5章第5項「草食動物と肉食動物」で詳しく考察したように、オーストラリア人の性向は肉食動物的で自己完結型ですから、何でも自力でやってしまうDo- it- yourselfは性に合っていると言えるでしょう。草食動物的で相互依存型の日本人は「餅は餅屋」的感覚で専門家に任せてしまうことが多くなるのではないでしょうか。その違いなのだと思います。
でも、何でも自分でやってしまっていると錆びる物干し台を作ってしまうという失敗が時々ありますね。
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