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人生いろは坂

宇宙は意識を持っている 

2016年10月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 そのもの達は、今から30数億年ほど前から、この地球で爆発的に増殖し始めていた。
そのもの達は、この広い宇宙のどこにでも存在する普遍的なものであった。 そして、
環境さえ整えば、いくらでも仲間を増やすことが出来た。

 そのもの達は、まるで意思あるもののように行動し、原始地球の環境をある方向に
形作りつつあった。初めに始めたのは、宇宙線が降り注ぐ厳しい環境の中で、自らの
使命のように強力な酸や硫化水素、炭酸ガスなどを糧としながら増殖を続けた。

 気が遠くなるような時間が過ぎた。その間に、そのもの達は膜を持った細胞としての
形を整え、更には膜の中に遺伝情報なるものを蓄えるようになった、クローンのように
同じ仲間達を何倍にも増殖できるようになったのだ。

 それは爆発と言っても良いような増えようであった。こうして、また気が遠くなるような
時間が過ぎた。その間に、そのもの達の周辺の環境が劇的に変化し始めたのだ。
それは、今までこの天体に存在しなかった酸素というものが、溢れるほどに増えてきた
ことによるものだった。そのもの達が炭酸ガスなどを消化分解し酸素を作ってきたからだ。

 この酸素は、実に強力なある種の破壊物質でもあった。何にでもくっつきやすいと言う
酸化という化学反応は、くっついたものをたやすく劣化させてしまう。そのもの達は
自らが、このように強烈な物質を作り出しておきながら、その物質によって自らも壊されて
しまうと言う予測もしなかった矛盾を産むことになった。

 そのもの達は、酸素による酸化という思いがけないものを突きつけられ、やむなく自らの
身体の構造の作り替えを迫られた。一方、そのもの達とは異なる新しい世代が誕生し
始めた。それが酸素を巧みに利用するもの達の誕生だった。彼らは積極的に酸素を取り込み
更にはブドウ糖などを利用して身体の中に熱エネルギーを作り出すことに成功したのだ。

 酸素を大量に作り出してきた光合成細菌達の第一世代、そして、作り出された酸素を
巧みに利用できる第二世代。第一世代は、後から誕生した第二世代との結合によって
自らの弱点を補強し、進化の大きな足がかりを作ることになった。劇的とも言える飛躍的な
変化であった。

 その頃になると、第一世代と第二世代は、それぞれの特徴を有しながら、次第に大きな
集まりへと変化し始めた。もはや単細胞生物ではなくなったのだ。構造も今の生物たちと
同じような細胞構造を有するようになった。

 細胞膜の中には更に強化された膜を作り、その中に大切な遺伝情報を保管する構造を作り、
更には、取り込んだ第二世代(ミトコンドリア)が作り出す熱エネルギーを活用して
活発な行動が取れるようになっていった。細胞内で出来た活性酸素というやっかいなものは
酵素というものを作り出すことによって解消していった。

 更に進化した細胞は、海中に無限にあった鉄イオンを利用し血液を作り、積極的に
酸素を身体全体に行き渡らせるようにした。こうして細胞は更に大きな集まりとなり
多くの機能を有する生物へと進化を遂げていった。

 原始的な生物とは言え、今の地球上に生息している生き物達と寸分違わぬ細胞構造が
それぞれの機能を分担し、身体の各部分を形作り、取り込んだ餌を消化分解し、自らの
身体を作るために利用出来るようになっていた。現世生物の誕生であった。

 そして、進化は更に続き、生物進化の頂点として人間を作り、人間には進化した脳を与え、
ものを考える力を与えた。

 そして人間という存在は、30数億年前に、ある意思が働き始めた時と同じような事を
自らの手で行おうとしている。試験室で生命誕生を試み、細胞操作を行っている。

 こうしたことは、進化の原点にあった原始細胞を作り出すことが可能な限り、宇宙が
有している意思を普遍的に反映する手段としての人間のような存在を作り出すことが
可能だと言うことを示しているとも言えよう。


 また、この宇宙にとって生命というものは、希なものではなく、不変のもののように
思えてくる。以前から地球に降ってきた隕石に生命誕生に繋がる物質が含まれていたと
いうニュースが度々報道されている。

 また、地球の思いがけないような環境の中にも微生物がいるらしい。とうてい常識では
考えられないような場所からでさえ、次々に新たなる微生物がはっけんされている。今では
マグマの中にさえ微生物はいるのではないかとさえ言われている。

 また、強力な放射能の環境を好むような微生物も発見されている。こうした微生物は通常の
方法ではなく、常識では考えられないような方法でエネルギーを自らのものとして生きている。

 南アフリカで発見された放射性ウランからエネルギーを得る微生物は、宇宙生物学者たちに
「宇宙線を食料にしている宇宙の微生物が存在する可能性があるのではないだろうか」という
考えをもたらしている。

 南アフリカのムポネン金鉱の地下3キロメートルから発見された真正細菌「デスルフォルディス
・アウダクスヴィトール(Desulforudis audaxviator)」のような微生物の発見は
高エネルギーの宇宙線の中でも同じ種類の生物が生き続けられる理由となり得ることを
証明している。

 この南アフリカのデスルフォルディス・アウダクスヴィトールは、鉱物同士の化学反応や
放射線による物理的な作用で生じる無機物を取り込み生きていると推測されている。

 この事実が示すところは、この宇宙にあるいかなる惑星であろうと、宇宙線からの防御が
弱くても、デスルフォルディス・アウダクスヴィトールの「いとこのような生命」が存在する
可能性があるということになる。

 繰り返せば、生物の誕生や進化は決して一様ではなく、更に言えば、惑星上でなくても
この広大無辺の大宇宙のどこでも、生物の生息は可能だと言うことになる。

 いずれにせよ宇宙は、ある意思を持って持続的に生命の維持存続を図り、持って自らの
意思を反映させるような仕組みを作ってきたのではないだろうか。少し哲学的になって
しまった。

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