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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

音楽のテンポと年齢 

2016年12月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 私は趣味でフルートを吹きます。その伴奏は自作のマイナス・ワン、

すなわちカラオケです。

カラオケCDとセットになった楽譜も多く出版されていて

それもずいぶん持っていますが、多くはシンセサイザーやPCで

自作したもので、そのCDの総数は200枚近くにも上ります。

 

 先日、久しぶりにPCの音楽ソフトを立ち上げてポピュラー・ソングの

カラオケCDを作ってみました。

バッハやモーツアルトも大好きですが、「涙のトッカータ」、「エーゲ海の真珠」、
それに「ふたりの天使」など半世紀も昔の曲にはとても素敵な曲が多く、

フルートで演奏しても気持ち良いものです。

 

 カラオケの伴奏データを作る時、音の高さや長さ、和音、リズムといった

基本的な要素は自分では変更し(でき)ませんが、

曲の雰囲気に合わせてピアノとかギター、バイオリンなどの音色を選び

強弱やテンポの変化で表情を付けることができるので、

根気が必要ですが、うまくできるととても嬉しいものです。

 

 でも、最近ちょっとした心配、疑問が頭をもたげて来ました。

私が作るカラオケ曲の基本的なテンポ、つまり速度、スピード感は
果たして適正かつ音楽的なのかという問題なのです。

普通、楽譜には適正なテンポは4分音符が1分間に幾つかと言う方法で

示されているのですが、現在使用中の楽譜にはそれが記されていません。

仕方なく、打ちこんだデータを試聴して

「これくらいかな?」という自分の感覚で、あるいは、ユー・チューブなどで

実際の演奏を聞いて、その曲のテンポを決めているのです。

 

 しかし、年を重ねると1年がとても速く過ぎ去ると感ずるように

人は年齢によって時間経過の長短の感覚が変化するので

高齢になって来た私の演奏やCDのテンポ設定に

影響があるのではないかという迷いや危惧を感じるようになったのです。

 

実際、子供と老人の二つのグループに目を閉じてもらい

1分(60秒)経過したと感じたら手を挙げるように指示して実験してみると

確実に子供たちの方が早く手を挙げ、老人は遅れて後から

手を挙げると言います。

言い替えると、子供は同じ60秒でも1秒毎の間隔を頭の中で短く計測し、

老人はゆっくり、長く、間を取って数えるということですね。

 

その時間の感覚と音楽のテンポは無関係ではないはずです。

かつての大指揮者カール・ベームの晩年のテンポはとてもゆっくりで、

多くの指揮者が年齢とともにゆっくりのテンポになっていったことは

良く知られていることです。

 

 ただ、私が自分の演奏やカラオケCDに設定するテンポが

総じて遅くなっているとは思いません。

先に述べたようにテンポに確信が持てなくなってきたと言うべきでしょう。

音楽はメロディーやリズム、歌詞などによって、

自ずと相応しいテンポがあるはずで、その理解、感覚を踏み外さなければ、

今のところは、まだ自分のテンポに正直になろうと思っています。

まあ、老人の私には、ゆったりのテンポも悪くはないと思うのです。

 

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