ウイールマン

2年ぶりのレース出場 

2018年06月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

誰よりも早く走リ、最初にゴールに到達する事への情熱は、何処にいったのか。

カリフォルニアチャンピオンになるという目標など
遠くはるかに消え失せていた。

70歳以上のクラスの、
カリフォルニアチャンピオンになるという目標を掲げ
本格的なトレーニングを開始していた2年前。

そして色々な悪い出来事が。



去年の春に起きた、アキレス腱の断絶という致命傷。

切れたアキレス腱を接合するる手術、そしてとても長く感じたリハビリ期間。


やっと何とか走り出し調子も上がり始めた時。


レース復帰のきざしが見え始めた時の思わぬ事故。



トレーニングライドを終え、帰る途中に単独の落車。


全く見えなかった。

道路工事で鉄板を引いていた。

鉄板の上に,その鉄板を止めるボルトが飛び出ていた。

左折しようと後ろを振り返った途端、フロントホイルがボルトにひっかった。

前輪をとられ、後はハンドルの上から飛び出し、空を飛んでいた。


派手な落車。


腰をしたたか道路に打ち付け
大切なカーボンフレームのバイクは又もや破損。

骨折にはいたらなかつたが
重度の腰の打撲傷で全治2か月。


ましてやアキレス腱は今だ全治はしていないし、
まともに歩くことも出来ない。

その後何とかトレーニングを続けようとしたが
襲ってくる痛みで走れない。


そしていつの間にかレースへの
あのギラギラとした情熱は消えうせていた。


とてつもない挫折感と無気力感。


あれほと大切にしていたバイクもほこりにまみれ
バイクレースはもう終わったと思った。



もう走るのはやめようと思った。
何故そんなにしてまで、走るのかと、、、


ある日、
何となく懐かしい思いでチームの練習に参加した。

仲のよかったチームメイトのエドガルドが走っていた。

走りながらエドガルドにふと一言、、、

“実はもう走るのを止める。今乗ってるバイクも売りに出そうと思ってる”



彼が一言。

“お前はいつも文句が多い。
ただ黙って死ぬまで走り続けろ。走るのが好きなんだろ。だったら皆と一緒に負けずに走れ”


走り出した。


でもレースに参加する事はもう出来ない。

以前の様な体力も気力も、残ってはいない。
自然の中、風になって走るのを楽しむだけだ。


ある日、昔のレース仲間からこんなメール。

"最近レース場で見かけないけど、どうしているのか、、、寂しい思いだ。

出来たら昔のチームが主催するレースに出ないか“


レースで走ってみようかと思った。


2年ぶりに出場するレース。

レース前夜。
興奮のあまり寝付かれない。 夜中何度も起きる。
そしてあの懐かしい昔の思いが駆け巡る。

寝不足のまま朝起きる。
そして昔のようにレース場に車を走らせる。

昔レースに夢中になっていた、あの頃の思いがよみがえる。

レース場につく。

昔のレース仲間の歓迎にあう。

懐かしかった。  何も変わってはいない。


そしてあの興奮。

レースが始まる。 そしてレースが終わる。
思いもよらぬ結果。


気力、体力も昔のままだ。
  
そしてあの懐かしい、達成感と充実感。


今シーズンの、
カリフォルニアチャンピオンレースは終わったが、
来シーズンは、チャンピオンレースに出場出来るかもしれない。

チャンプオンレースを目指す情熱が、
再びよみがえる。

来シーズンのチャンプオンになる為に。



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