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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

西オーストラリア・花紀行(5) 

2011年10月28日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 今回は前回、「道草」をしてご紹介できなかったモンキー・マイアです。
パースから850キロ北。幹線の1号線から分かれてからまだ150キロも走ります。
その途中、ハメリン・プールとシェル・ビーチに立ち寄り遅くなってしまいましたね。
海のリゾートですから、ワイルドフラワーはお休みです。



 モンキー・マイアはイルカへの餌付けを体験できることで一躍有名になり、
オーストラリアばかりでなく私たちのように外国人も多く訪れます。
モンキー・マイアは地名で「マイア」は先住民アボリジニの言葉で「小屋」です。
しかし、元々オーストラリアにサルは生息していないので不思議な感じを受けますね。
大昔、真珠採りの「モンキー」と名付けられたボートが停泊したからという説もありますが
定かではありません。



 私たちは、そこに1軒だけある宿泊施設モンキー・マイア・ドルフィン・リゾートに
泊りました。ヴィラやドミトリー、キャラバン・パークなど
各種の宿泊に対応する施設です。

 翌朝、7時45分。リゾートのほとんどの人がビーチに集まってきました。
お目当てのイルカを間近にして、餌をあたえるという貴重な体験ができるのです。
案内の女性が日焼け止めのローションなどを塗っている人、体調のすぐれない人は
海に入らないこと。イルカを触る時は頭やヒレには触れないこと。などを注意している間に、
沖の方にイルカの背ビレが見えて近くにまで寄ってきます。5〜6頭はいるでしょうか。

 私たちに数メートルほどまでに近寄って来ると、体を斜めに傾けて
水面から眼を出します。「どんな人たちが来ているのかな?」と眺めている感じ。
好奇心が強く、フレンドリーなイルカのかわいい仕草に見とれてしまいます。




 そして、見学している人たちの中からガイドさんに指定された2人が
イルカに餌の魚を与えました。
イルカたちは餌がもらえるので一斉に殺到するのかと思いましたが、そうでもありません。
集まった人たちはその感動的なシーンを静かに温かく見守ったのです。

 この後、私たちはカタマラン(双胴)のヨットでジュゴンを見にクルージングに
でかけました。ジュゴンは立ち泳ぎしながら赤ちゃんを抱いて授乳することから
人魚のモデルになっていることはよく知られていますね。

 モンキー・マイアなどの沖、シャーク・ベイはこのジュゴンの生息地として知られ、
世界中の個体数の8分の1にあたる1万頭が集中しているといわれています。
その理由は、湾内の水温が高く餌となる海藻が豊富で、
湾周辺は人が住むには乾燥して厳しい気候だからといわれています。




 沖に出るとやはり風は冷たく、ジャケットを用意していて正解。
しばらく帆走すると、舳先に立った見張りの女性が
「2時の方向50メートルにジュゴンで〜す」と知らせてくれます。
皆、右前方を凝視しますが、どこにいるのかなかなか分かりません。

 そんなことを繰り返しているうちに、ついに水面近くまで上がって来たジュゴンの
姿をはっきりと見ることができました。
体は薄茶色。悠然と息をするとゆっくり尾びれを見せて、また海中へ
潜っていったのです。
自然の中で生きているジュゴンを見ることは、もうないかも知れません。

 こうして、このモンキー・マイアで私たちはイルカやジュゴンに出会い、
豊かさがあふれている自然に圧倒されましたが、泊った施設とサービスには
落胆しました。ここで愚痴を言ってもおかしなものですが・・・、



受付のチェックインに時間がかかる。施設内の手入れや清掃が行き届いていない。
ヴィラといっても長屋風の物置風建物。ドアではなく引き戸の窓が出入り口。
部屋の鍵は粗末でセキュリティが心配。タオルが人数分だけ置いてない。
混みあっていてレストランで食事ができない・・・等々。
この紀行を読んで、「そんなに良い所なら」是非行ってみたいと思う方がいれば
参考までに正直にお伝えした方が良いと思ったのです。


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