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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

感激のトレッキング−3 

2011年11月01日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランチタイムはその後おやつタイムとダブってしまい、お互いの料理をわけあったり、お菓子を差し出したりと和やかな雰囲気は続く。あのときの鉄道が通っていた鉄橋跡の下でその姿を想像すると言うよりは、流れるせせらぎの音に癒され、これ以上はないという新鮮な空気が美味しい。たびたび飛び出すジョークに笑いがこだまする平和なひとときは、未だかって経験したことがない雰囲気である。そして、Aさんの昔話に耳を傾ける青年達の目は、まるで夢見る少年のように輝いていた。私はその中にいて、今までに経験したことがない満足感に浸っていた。
3年前妻に連れられてこの地へ永住した当時、このような展開になるとは思ってもいなかった現在の生活は、まったくの予想外で、まるで夢でも見ているような錯覚をうける。
 
トレッキング最後の難所に到着した。ここも鉄橋があった場所で、石造りの橋脚が残っている。
ランチタイムの場所と違い流れる川の水量が多く、渡りにくい。Aさんは付近の大きな石を川に投げ込み足場を作り、サスマタの柄を利用して皆が渡れるように、その柄を川底に突き刺してしっかりと手でささえて川を渡る補助をしてくれる。全員が無事川を渡り行進は続いた。
勢いよく流れる熊川の川向こうにはガードレールが見え、県道54号を走る車が見え隠れしている。トレッキングの途中では、獣の足跡や水浴びのために穴を掘った跡もあり、何カ所かで熊の糞や他の動物の糞も発見した。
途中で森の木々が切り倒されている場所があり、仲間の一人がAさんに質問する。森はそのまま放っておくと木が茂り日が当たらなくなり、下草も育たない。木を適当に切って日当たりを良くすると下草も育ち、土地に保水力が生まれる。大雨などで崖崩れや地滑りが発生しにくくなるというAさんの説明には説得力があった。
 
無人島で一人生活をするという例外を除いて、人は決して一人では生きていけない。様々な人との関わり合いの中で生活は成立し、人との出会いによって様々な経験をすることになるが、その出会いが人の人生に大きな影響を与えることは珍しくない。人はその生活環境の違いや、職業の違いなどによりそれぞれ皆それなりの特徴を備え持っている。そして、全ての人とうまく交際できる訳ではない。性格の違いや考え方の違いがあり争いが起こることもあるが、全ての人とスムーズな交際が出来るわけではないということさえ理解していれば、大きな問題は起こらない。
また、一人の人間が出会える人の数は知れている。世界を股にかけ活躍している人は、その交際も広くより多くの人との関わりがあるだろう。しかし、ごく普通の生活の中ではそんなに多くの人との関わりはないものだ。長く生きているといろいろな経験をするし、いろいろな人との出会いもある。大切にしていかなくてはならない出会いは、自分にとって大きな財産に違いない。
 
トレッキングの終着駅は栗平浅間神社。浅間と書いてセンゲンと読む浅間神社は、静かな森の中にあり、近くのモミジはまだ鮮やかな紅葉で出迎えてくれた。途中で藪が深く、ほんの少しだが県道54号を歩いたが、それもまた県道から線路跡を見るという新しい発見であった。
年齢や職業の違う素晴らしい仲間達と夢のような体験ができた喜びがこみ上げてくる。体格も大きいが心の広い、優しさいっぱいのAさんに出会えた嬉しさもふつふつと湧いてきた。
「北軽井沢の秘境を行く、アドベンチャートレッキング」は無事終了した。
 
続く
 

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