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筆さんぽ
連載エッセイ「祭りの犬」〈2〉
2024年04月14日
テーマ:連載エッセイ
姐さん、まったく「外国人」というものを信用していない。とくに日本人に対しては手厳しい。日本人の顔はタイ人に似ているところもあるが、仏心がない。 仏様に毎日、手をあわせないような人間は信じられる...
連載エッセイ「祭りの犬」〈1〉
2024年04月13日
テーマ:連載エッセイ
「ほんとうに、ワンワンと吠えるのか、日本の犬は」 オバちゃんは、浅黒く日焼けした顔をシワだらけにくずして、腹をかかえて笑っている。 「犬がだよ、ワンワンとはっきりと喋るわけがないだろうに。犬...
自分のスクリーン
2024年04月12日
テーマ:筆さんぽ
仕事仲間だったAさんの奥さんに道で会った。 奥さんは「お世話になっているので、何かさしあげたい」という。そういえばAさんの仕事をボランティアで手伝ったことがある。 「ビールはお好きですか」 「い...
お天気屋さん
2024年04月11日
テーマ:筆さんぽ
「お天気屋さん」のことは、自分でも気付かずにふるまっていることもあり、自戒の意を込めて書くのでお許しいただきたい。 また、決して「特定の方」を指しているわけではなく、あらゆる機会のコミュニケーシ...
石割桜
2024年04月10日
テーマ:エッセイ
隣のテーブルに、若い女性がどやどやとやってきた。 ぼくはある年の春の宵、幼馴染みの紘ちゃん(紘ちゃん)と盛岡で飲んでいた。紘ちゃんは去年、ここ盛岡に転勤した。ぼくもここに仕事があったので、久し...