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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

私の朝食・お気に入りのサワドー 

2012年03月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 年をとると朝が早くなると聞きますが、私たちは何もなければ
午前8時前にベッドから離れることはありません。
私など10時間以上睡眠をとります。長過ぎるでしょうか? まだ若いのでしょうか?


 とにかく朝起きてすることは朝食の準備です。
私がパンと飲み物、食器などの係。ワイフは果物を用意し、食後の食器洗いの係です。
メニューは決まっていて、パンとカフェラテ、ハチミツとジャムは気分で。
それに自家製のヨーグルトをかけたフルーツ。
最後にマルチ・ヴィタミンとミネラルのサプリメントで仕上げです。
日本で暮らしている時から朝はパンですからもう半世紀以上になります。

 こちらの人の朝はシリアルやミューズリに牛乳をかけたものを食べる人が多いようです。
私は特にミューズリのあのゴリゴリした押し麦が何だか家畜か鳥のエサのようで、
馴染めません。ちょっと太り気味傾向のオーストラリア人には良いかも知れませんね。

 パンは日本の菓子パンのようなものはありませんが、種類が多いので
その変化が朝の楽しみになっています。
特に、全粒粉のものやライ麦パンなどは健康にも良く、種類が豊富で選ぶのに
困ってしまうほどです。
いわゆる食パンはこちらでは2斤、700〜800グラムの1本まるごとを買います。
日本の1斤を4〜8枚にスライスした、400グラムほどのものはありません。


 
 多様なパンの中でも最近では、サワドー(Sourdough)のパンにハマッています。
サワドーと言うのは、次に焼く時のために残しておく発酵させた生のパン種のことで
毎回イースト菌を使って発酵させる手間を省きます。
荒野の開拓者や探鉱者がキャンプでパンを焼くのに使ったといいますから
洗練されたというより、いわば質素で武骨な方法なのです。

 で、肝心の味は、風味は、食感はといいますと、なかなか表現が難しいのですが
皮は固く(クラスティ=Crustyといいます)、フランスパンのような素朴な香りがあって、
噛めば噛むほど味が出てくるのです。
これだけでビールのつまみになりそうな感じといえば
飲兵衛の方には理解していただけるでしょう。

 英語、サワドーのサワー(Sour)はご存知のように発酵したもので、
ドー(Dough)は小麦粉などを練ったパン生地のことですから、
サワドーがどのようなものか想像できると思います。
基本的には、小麦粉と水を混ぜ合わせ、大気中の酵母菌を利用して発酵させ、
それをパン種(スターター)として、小麦粉などの生地に練り込んで発酵を促し、
膨らんだ生地を焼くのです。


 一度作ったパン種は一度に全部使うのではなく、使った分だけ小麦粉と水を足して
行きますから、いつまででも使えるのです。ぬか床やヨーグルト種と同じですね。

 サワーには発酵して酸っぱいという意味がありますが、
サワドー・ブレッドが名物になっているサン・フランシスコのそれは、
やはり酸っぱいといい、それが苦手の人もいると言います。
しかし、こちらオーストラリアで買ったもので酸っぱいものはこれまでありませんでした。

 日本のパンも全体にフンワリして(クラミィ=Crumby)美味しいのですが、
サワドーのように「骨のある」風味のパンが少ないように思います。
余談ですが、これが生まれた経緯からサワドーの語を「開拓者」、「探鉱者」の意味に
使ったり、「長期間発酵させた古い」イメージからか「古顔」とか「長期居住者」の
意味にも使います。


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