メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

マスコミの成長不良 

2010年06月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

<div class='wiki'>
 このところ参院選の候補者選びと各党の駆け引き、鳩山首相と小沢幹事長の辞任に続く新政権の始動と政局は急展開していますね。いずれも、誰がどうなるか各政党はどう動くのか、参院選への影響など様々な情報と分析、憶測などが入り乱れていました。これを報道するマスコミもここぞとばかり取材に全力を挙げていることでしょう。<br />
 「春の新聞週間(6日〜12日)」に感ずることを……。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 私はオーストラリアに住んでいるので日本で放送されるテレビやラジオの実際は分かりません。また、ニュースもインターネットを通して知るだけですから、判断材料が限られていますが、おおむね日本国内で流れている記事はこちらでも入手出来ていると思います。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 それで、最近の記事の内容を読んでつくづく感じるのですが、どうも報道の姿勢が数十年前と少しも変わっていないのではないかと思うのです。首尾一貫した高尚な取材・報道の理念があるので変わらないというのではなく、少しも成長、成熟していないという意味からです。恥ずかしながら私もジャーナリストの端くれでしたので、それをとても感じるのです。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 例えば、ヤワラちゃんが参院選に出馬すると発表、会見があれば、超有名人のスポーツ選手が立候補するというので恰好のニュースネタで飛びついて報道します。サイドネタでは「ヤワラちゃん」ですが本記(正面から扱う中心の記事)ではとたんに「谷氏」になっていて、読む方が気恥ずかしい気分になってしまいます(この関連の話題は5月17日投稿の「国会でスポーツ大会やるの?」をご覧ください)。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 それはいいのですが、有名人が立候補することによって無名でも高い理想を掲げ、秀でた資質を持ち、国民のために働きたいと願う候補者が票を奪い取られてしまうという危険には何も触れません。近年の政治を見てみれば、政権をわずか一年も維持できず放棄する無責任極まりない首相が続出し、カネに汚れた輩がゴロゴロし、己が支持団体のためなら何でも利益誘導する先生ばかりではありませんか。国会議員の質向上が大命題の今、有名人出馬の一連のニュースにこうした意味で批判的な記事を書いた記者はいるのでしょうか。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 菅さんが新首相になって人事に着手すると、誰が幹事長や官房長官になるだの、誰が○○大臣にとりざたされているだの、小沢色の一掃だの、反小沢サイドにも不満が出ているだの、民主党の支持率回復で自民党が大慌てだの……と、あたかもそれが政治報道の本流であり、それ自体が完結した重要な情報であるかのごとく、あるいは興味本位で書きたてます。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 大切なことは少なくとも、どのような政治理念で具体的にはどのような政策がとられ、その結果どのような社会になるのかであるはずです。しかし、確かに政策は政党や派閥の力関係に大きく左右されますが、その勢力関係を既定事実としてその結果生まれる社会を論ずるのではなく、逆に理想の社会を築くためにはどのような政治の在り方が必要かという視点を常に意識していることが求められていると思うのです。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 数十年前私が現役だった頃、選挙になると俄然気合が入って嬉々として取材に飛び回った記者がいました。彼の興味は誰が何票とって当落するかということが中心で、選挙事務所や支持団体、党の県連を回って情報を分析し記事にしていました。人脈や粘り腰でこうした情報をつかんでくることが記者の力量だと思われていたのです。しかし、その候補者の当落の結果社会はどうなるかという、一番大切な点はほとんど触れていませんでした。<br />
 <br />
 余談ですが、選挙の開票速報。私はショー化して面白可笑しく開票の途中経過を速報するあのやり方はとても馴染めません。投票が終わればどう騒いだって結果はその時点で決まっている訳で、開票作業の途中経過など興味もありません。開票が終わり結果が出ればなるべく早く伝え、それを分析、論評し先を読むのはマスコミの義務で、それで十分だと思うのです。<br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
 ともあれ、菅連立内閣は今夜発足する手はずになっていますね。「予想される顔ぶれ(これもあまり好きな習慣ではありませんが)」を見ると、ずいぶん若返るようで期待が膨らみます。一般に政治家も老齢になると様々なしがらみに拘束されて正しい判断ができなくなってしまいがちです。若い世代の不正を認めない公正・正義感とはつらつとした行動力で日本再生の1ページを開いてほしいものです。<br />
 加えて、マスコミも政治家以上の見識と判断力をもって報道にあたってほしいと切に願っておきます。<br />
</div>
<br />
<br />
<br />
<div class='wiki'>
<a href="http://lifestyle.blogmura.com/img/lifestyle200_40.gif" target="_blank"><img src="http://lifestyle.blogmura.com/img/lifestyle200_40.gif" alt="http://lifestyle.blogmura.com/img/lifestyle200_40.gif" border="0"></a><br />
<a href="http://lifestyle.blogmura.com/" target="_blank">にほんブログ村 ライフスタイルブログへ(文字をクリック)</a><br />
</div>

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ