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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

オーストラリア初の女性首相 

2010年06月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

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 日本では表紙の付け替えが終わって、参議院議員選挙に突入しましたね。7月11日まで街宣車の絶叫騒音に悩まされる方々には本当に同情いたします。私たちの元にも先日在外選挙人証が届き一昨日、(2010年6月25日)から投票が始まっているので、近々ブリスベンの総領事館に行って権利を行使してこようと思っています。まあ、政策そっちのけでやたらニコニコし誰かれ構わず握手して回って票が集まると思っているような候補者に私は投票しません。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/912465/img_912465_32386334_0?1277616613" alt="イメージ 1" class="popup_img_260_236 clearFix alignLeft"> 日本とはずいぶん政界の動きが異なるオーストラリアですが、こちらでも先日(6月24日)珍しく選挙前に首相が辞任して、党首・首相が交代しました。しかも、オーストラリア初の女性首相が誕生したのです。この突然のニュースは参院選とサッカーのWカップでもちきりの日本ではあまり注目されなかっただろうと思いますが、こちらではビッグ・ニュース。臨時のニュースや特番が組まれて伝えられたのです。<br />
 オーストラリアでは労働党が前回2007年の総選挙で保守連合を破って11年ぶりに政権の座に着き、以来党首ケビン・ラッド氏が首相を務めてきました。ラッド氏はイラクからのオーストラリア軍撤退や先住民族アボリジニへの国家としての謝罪など、保守政権がそれまで躊躇してきた政策を断行。同時に自ら中国語を駆使して、勢いに乗る中国との交易を深め良好な経済を維持して高い人気を維持してきました。<br />
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 つまずいたのが昨年末。公約にしていた温室効果ガス排出量取引制度の導入法案が2度にわたって否決され、5月に発表した資源超過利潤税の新設案についても資源関連の業界から猛烈な反発を受けて、支持率が急激に落ち込んでいたのです。日本の調査捕鯨を国際司法裁判所(ICJ)に提訴し、今月の国際捕鯨委員会(IWC)での話し合いをご破算に追い込んだ一連の行動も人気回復へのあがきだったのでしょう。<br />
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 温室効果ガス排出量取引制度は京都議定書に基づいて国や企業が決められた排出枠の多寡で取引する、簡単に言えば排出し過ぎた所が少なくて枠の余った所の権利を買い取るという現実的な方法。また資源超過利潤税とは鉄鉱石やウランなどを採掘する企業は「ひと山当てれば」莫大な利潤があるわけで、その「儲け過ぎ」の部分に40パーセントの税金を掛けようというもので、いずれもそのプランは客観的にみれば当然のことでしょう。<br />
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 しかし、こうした事態はケビン・ラッド氏に国民を説得するだけの指導力が欠けていたと疑問符が付き、経済界からの反感を買い、ついには支持率が50パーセントを割って政党支持率も与野党が逆転して、政権は危険水域に入っていました。そして、今年にも実施される総選挙を前に、自ら党首、首相の座を去らざるを得ない状況に追い込まれていたのです。こうして見ると、いかに「説得力」が大切かが分かりますね。オーストラリアでも日本でも。<br />
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 党首信任のための議員総会開催を求め、ラッド氏の立候補辞退によって結局自らが党首・首相に就いたのが副首相であったジュリア・ギラード氏。オーストラリア史上初の女性首相です。ギラード氏は労働党が政権に就くとすぐに副首相に就任。同時にスーパー大臣として教育と労働の二大臣を兼務してきました。彼女の明確で分かりやすく、切れの良い答弁、弁舌は小気味よく、その上聡明で美貌の持ち主となれば人気も抜群。最近では国民からラッド氏をはるかに上回る人気、信任を得てきました。<br />
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 彼女は、イギリス・ウェールズ出身の48歳。5歳の時に両親とともにオーストラリア・アデレードに移住し、メルボルン大学で法律を専攻、弁護士としてスタートしました。ヴィクトリア州で政界に入り州の代表に就くなどその活動的な姿勢が注目されて、労働党政権発足とともに副首相に指名されたのです。<br />
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 就任早々、ギラード新首相は行き詰まった資源超過利潤税について鉱業業界との話し合いに門戸を広げると和解休戦を呼び掛け、温室効果ガス排出量取引制度については再度理解を得られるようにすると述べました。基本的にはラッド氏が進めて来た政策と大きく異なる点はありませんが、妥協点を探り、落とし所を決めるまでにはまだ時間がかかりそうです。ギラード人気を背景に早く選挙を実施した方が良いという声もでていて、これからしばらくはオーストラリアでも政局と選挙の駆け引きが続きそうです。日本と同じですね。<br />
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