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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

もの言う指(1) 

2012年12月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 先日(2012年12月21日)、今年も押し詰まって来たので
正月の食品の買い出しに、ブリスベンまで車で行ってきました。
私たちの住むサンシャイン・コーストのアジア食品のお店には年末になっても
お餅などを品揃えしているところは無いからです。
 
 ブリスベンほどの大きな街になると車の通行量が多く、
道路は複雑に入り組んでいて、少しでも間違えるととんでもない所に
迷い込んでしまいます。
加えて道路の案内標識も不親切な所がいっぱいで、事情を知らないと
「おのぼりさん」の私のように戸惑ってしまいます。
 
 緊張して運転していて、右折しなければならない交差点に近づいたので
右の車線に移るチャンスをうかがっていたのですが
右横の車は私と同じスピードで走りその前にも他の車がいます。
そして、私の後ろにもピタリと車が付いています。
 
 仕方なく、私は右折のシグナルを出してからややスピードを落とし、
右車線にいた車の後ろに入り込みました。
すると、先ほどから私の後ろにいた車は警笛を鳴らして、荒っぽい運転で
追い越して行きました。
その時、私はそのドライバーが中指を立てているのを見てしまったのです。
 
 中指を立てて手の甲を相手側に向けることは
第一義的にはセックス・性交を象徴していているのですが、
「この野郎、ぶっ殺してやろうか!」くらいの激しい侮蔑の意思表示なのです。
私の運転が多少ドンクサかったのかも知れませんが、
こんな荒っぽいドライバーに遭遇したのは初めてのこと。
その後、一日中憂鬱でした。都会人の病なのでしょうね。
 
 マクラが長くなってしまいましたが、指や手、腕の形や動きで
様々な意味を表すことは誰でもよく知っていますね。
でも、同じジェスチャーが世界のどこでも同じ意味を持つとは限らないことを
知っていないと、様々な誤解や摩擦が生じてしまいます。
 
 とうてい全ての例をご紹介出来ませんが、興味深いものを選んでみました。
まず親指から。
親指を立てて上に向けると、自身が何かを達成して嬉しい時、自慢したい時、
相手には褒めたり喜んであげたりする意味になります。
逆に下向きにすると失敗や良くないことを意味し、極端な場合は
「やっつけろ」、「殺せ」にも使われますから注意が必要です。
 
 親指と人差し指で丸を作ると日本では「OK」とか「お金」ですが
日本以外でお金を表すことはないでしょう。
欧米人がお金を表す時はお札を数える時のように、親指と人差し指を
細かく擦り合わせます。
欧米でもOKの意味に使いますが、「バカ、間抜け」にも使うので要注意です。
 
 「もの言う指」は1回では書ききれません。
次回「もの言う指(2)」に続きます。
 
 

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