メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

パトラッシュが駆ける!

小噺・付け火 

2013年08月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

「つけ火して・・・てえ句は、どうも、意味が違うんだそうで」
「そのようだな。自分を悪く噂する、村人を、皮肉りたかったらしい」
「でも、なんとなく、味がありやすね。あの句には」
「お前にわかるか?」

「悪い噂を、煙に喩えたところが、おもしれえや」
「その隠喩が、読者に伝わるかどうかだ。
現に、真意が語られるまで、誰も放火のこととしか、思わなかった」
「後から『実は・・・』と告白した方が、インパクトが強かねえですか」
「そう言うもんじゃない。曲解されると言うことは、作品に問題があるのだ」
「むずかしいもんでげすね」
「短いから、簡単そうに見えるけど、俳句ほど、難しいものはない」

「ご隠居さんが、うんうんうなるわけだ。
この間も、あっしが通りの向こうから、手を振ったのに、
気付かなかったでしょ」
「そんなこと、あったかな。
まあ、男に手を振られても、嬉しくも何ともないからな」
「世間で言ってますぜ。時たまご隠居さん、前後の見境を、失ってるって」
「盛りの付いた、猫のように言うな。確かに苦吟中は、
我を忘れることがある。忘我の境と、こう言ってもらいたいな」
「坊が今日、屁をこいた?」
「おいおい、きたないな」

「真意が伝わらねえって言えば、この間の麻生さんだ」
「失言しちゃあ、真意じゃないって言い訳する。みっともないな。
あれでよく、政治家が務まるもんだ」
「ブラックユーモアだって、かばった人も居ました」
「何がユーモアのもんか。笑うべきは、彼のその、前後の見境のなさだ」

「おや、見境の本家が、分家を罵っている」
「なにが分家のもんか。あいつは、そもそも口が軽い。
沈黙は金と言うだろ。黙ってうなずいていれば、まんざらでもないのに」

「そこへ行くと、先代の天皇はえらかったねー。
自分からは、滅多にしゃべらねえ」
「昭和天皇か?」
「たまに、口を開いて、厳かに言いましたよ」
「ほう、なんて言った?」
「あ、そう」



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

暑いですね

パトラッシュさん

秋桜さん、こんにちは。
畏れ多くも、陛下にお出まし頂きました。
嫌なニュースばかりで、気が滅入ります。
笑いでもって、吹き飛ばしたいです。

2013/08/10 08:40:57

アハハ

秋桜さん

最後のひとことに笑えました^^
麻生の風刺も利いていますね。

2013/08/10 06:27:59

道を誤る

パトラッシュさん

吾喰楽さん、笑って頂いて、どうも。

麻生さん、漫談家にでもなれば、いいかもしれません。
仏頂面をして言う冗談ほど、強烈なものは、ありませんから。
寄席で見かける漫才師にも、時たま、苦虫を噛み潰したような顔が、おります。

2013/08/08 12:06:03

おはようございます。

吾喰楽さん

吾喰楽は、麻生さんの失言を、ブラックユーモアと感じました。
でも、誤解を受けるような発言は、政治家は絶対に慎むべきです。

「あ、そう」は、大笑いです。

2013/08/08 09:08:16

PR







上部へ