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パトラッシュが駆ける!

サッカー見るなら 

2013年12月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

私のところから、国立競技場まで、電車に乗り、
30分ほどで行くことが出来る。
地の利に恵まれている。
それで時たま、サッカーを見に行く。
テレビ中継が、仮にあっても、ライブの方がいい。
それはもう、天と地ほどの違いで、ライブがいい。

広いグラウンドを、見渡していると、心が晴れやかになる。
緑の芝生が鮮やかだ。
その上を、走り回りたいけれど、それが出来ないので、代わりに、
選手に走ってもらっている。

ゴール裏に行くことに、決めている。
自由席であり、料金が安いからだ。
そこはまた、熱烈なファンの集結する、応援席になっている。

問題は、どちらのチームの側に、座るかだ。
何時も、チケットを買う前に、少し迷う。
私には、格別応援するチームが、ないからだ。
サッカーが好き。
どのチームも好き。
サッカーそのものが、包括的に好きなのである。

本日は、京都と徳島。
Jリーグ一部への、昇格をかけた、プレーオフだ。
一部と二部は、相撲の幕内と、十両みたいな上下関係であり、
世間の注目度が大分違う。
選手の年収にも、差がある。

同じサッカーをやるからには、誰でも、大観衆に見られつつ、
やりたいであろう。
今日のゲームに、勝った方が、その檜舞台に上がる。
躍り出る。
その好機である。
両者、必死にならないわけがない。
このゲームを、見逃す手はない。

徳島の方が、ファンが少ないのでは、あるまいか。
東京から遠い。
その地盤とするところの、ホームタウンの規模だって、京都より小さかろう。
それは、観客動員の差にも、つながる。
それがまた、財政基盤の差ともなる。

徳島を劣勢と見て、私は、そちら側に、行くことにした。
サッカーを、どうせ見るなら、声援を送りながらの方がいい。
例え、かりそめの、ファンであってもだ。

スタンドに上がったら、意外にも、徳島側は、満員に近かった。
対峙する、京都側は、上部に空席が目立つ。
私の、見込み違いであった。
徳島サポーター、熱心なのである。

キックオフと共に、いきなり、京都が攻め込んで来た。
徳島ゴール前での、スクランブル(混戦)になる。
どちらの選手の足元に、ボールがこぼれるか、緊迫の一瞬だ。

辛うじて、徳島が蹴り出し、危機を脱した。
その後も、京都の波状攻撃が続く。
ボールポゼッション(保有率)は、京都の七割にも、
達しているのではあるまいか。

攻められっ放しだった徳島が、反撃に転じ、コーナーキックを得た。
ヘディングが、決まったようだ。
ボールは、キーパーの手に触り、わずかに弧を描き、
ゴールの中へ吸い込まれた。

サッカーは、得てしてこんなものだ。
押されっ放しだった側が、あっさりと点を得てしまう。
勝利の女神は、気まぐれなのだ。
好機に決めないでいると、愛想を尽かすのだろう、
さっさと居場所を変えてしまう。

サッカーばかりでない。
人生でも、ちょくちょくあることだ。
女神だからいけない。
男神ならきっと、こんなことは、起きないだろう。

さらに追加点である。
スペースに走り出した徳島フォワードが、自陣からのロングパスに、
一瞬早く達し、京都キーパーと向き合いながら、
素早くボールを、ゴールに蹴り込んでしまった。
前半を終わって、2:0。

「まだ安心は出来ません。京都も必死で来るでしょうから。
皆さん、応援をよろしくお願いしまーす」
ハーフタイムに、応援団のリーダーが、回って来て叫ぶ。
よっしゃ、任せておけ。
私も何時の間にか、徳島サポーターの一員になっている。

結局試合は、2:0のまま終り、徳島の、一部への昇格が決まった。
サポーター達の喜ぶまいことか。
これを、欣喜雀躍というのだろう、全員が立ち上がり、拳を空に、
突き上げている。
いや、全員ではなかった。
私だけは、にわかファンでもあり、そこまではやらない。
「そりゃ、よかったね」
心の中で、呟いている。

一昨年のことであった。
私は、白装束に身を固め、四国一周の旅に出た。
八十八カ所、霊場巡りの、遍路旅である。
先ず、徳島から始め、県下を北から南へと、七日かけて歩いた。
この間、ジュースや食べ物を、恵んで頂くなど、地元の皆さんには、
とてもよくして頂いた。
小学校の生徒達が、声を揃え、エールを送ってくれたりもした。

まんざら徳島に、縁のないことも、ないのである。
もっとも、それを言えば、四国の各県に、恩義がある。
さらに私は、京都にだって、薄からぬ因縁がある。
たまに上洛すると、酒を付き合ってくれる友人が、
三人も居るのだから。

たまたまである。
たまたま、徳島を選んだら、勝ってしまった。
ちょっと、いい気分になっている。
これも何かの縁だ。
来年は、徳島の応援を、してやろうかと思っている。



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四国恋しや

パトラッシュさん

soyokazeさん、こんにちは。
よく覚えておりますよ。
お帰りなさい。

四国からJIチームが出てもいい。
京都には悪いですが、そちらの方を重視し、徳島を応援しました。
先ずは、よかったです。

ただし、来シーズンの苦戦が予想されます。
今季の湘南のように、1シーズンでまた逆戻りなんてことも、考えられます。
国立でゲームがある時は、駆け付けようと思っております。

遍路旅、いいですよ。
是非、なさって下さい。
友達に先達さんが居れば、それは、心強いです。

善通寺は、四国随一の、大きなお寺でした。
また行きたいところです。

2013/12/15 15:24:46

四国初のJ1ですね

さん

パトラッシュさん こんにちは。

元そよかぜです。
改めて初めまして!

私もサッカーは大好きです。
自由でチームの連携プレイと個人技も楽しめエキサイトします。

ピッチに入れば個人の判断で自由なのが野球と違う所かも?
スタイルも個性的で素敵ですね。

私は四国には二人の友人が居て、一人は善通寺に勤める先達でもありダンスの友でもあります。
だから断然今回は徳島応援でした。
徳島は発心の地でしたっけ?
いつかはお遍路にも行きたいと思っています。

2013/12/15 14:23:36

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