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迷える羊のメモ帳

メモ帳41ページ目 萩の思い出 

2010年09月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



恵みの雨で草木の色が元気づいた様にみえる。
厳しい日差しも影を潜め、人にも植物にも優しい光が降り注ぎ始め
る今頃から、私が愛してやまない「萩」の花が見頃を迎える。
細い枝に薄桃色と白の小さな花を沢山つける姿は、控えめながらも
たくましさを感じる。

野山を駆け回っていた頃はかくれんぼの格好の隠れ場所にもなる程
花を一杯につけた枝が重なって姿を隠してくれたが僅かに感じる風
にも大きく枝を揺らし、必死に隠れる私の鼻先やほほをなぜまわし
たものだ。

恋を知り始めた頃に見た「萩」は校庭の隅に置かれた小さなベンチ
で話の糸口が見つからず、ただ黙ったまま大きく、小さく揺れる枝
と共に、二人の心も揺れていた。

人生の岐路に立ったときに見た「萩」は、満開の時期で、桃色と白の
花をつけた枝が折り重なって咲き誇っていた。
あの時、彼は白い花が好きだと云ったっけ、花屋の前を通り過ぎる時
も白がいいねと云ったりもした。私は特に反論はしなかったと思う・・
数年後の秋、花を愛でる私の横には誰もいなかった。
大きくなった木は尚一層枝を広げ、あの時のよりもあでやかに感じた。
さて、何処で道を間違えたのか、生涯を一人で生きる事になったが・・
老い先短くなった今でも我が守護神迷える羊と共に日々迷いながら
暮らしている。

来る秋ごとに色々な気持ちで「萩」を見続けてきたが、特別美しい
花ではないが何故かいとおしく思えてならないのです。何かを語りか
けてくるように枝を揺らす姿は、私の心を捉えてしまうパワーを感じる。

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