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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜
運転の混乱(2)
2014年09月02日
テーマ:テーマ無し
この項は「運転の混乱(1)」からの続きです。
日本でも昨日(2014年9月1日)、改正道路交通法が施行されて
いよいよラウンドアバウト(Roundabout)が正式にスタートしましたね。
ラウンドアバウトは日本語では環状交差点と呼び、信号はありません。
中央島の回りを時計回りで周回し目的の出口で左折退出します。
この方式では車はスピードを落とすし、右折車と直進車の事故が
起こらないので安全の面でも好結果が期待されています。
信号交差点では他に車両が走っていなくても信号が赤なら停止して待たなくてはなりませんが、その不合理もありません。
私たちが住んでいたオーストラリアでもこのラウンドアバウトが多く、
家の近くのリゾート、ヌーサなどはラウンドアバウトが連なっていて
くるくる回って走っていると、不規則な曲がり方をする道路と相まって、
方向感覚が狂ってしまいそうなほどでした。
日本のラウンドアバウトでの規則は時計回りの一方通行で、
交差点内で周回している車が優先。交差点に入る時、方向指示器は
出さず、周回路を出るところで左折の合図を出すことになっています。
慣れるまで少なからず混乱するでしょうが、大きな問題ではないでしょう。
それより、日本の場合ラウンドアバウトに入る手前に横断歩道が
設置されている所が多いようで、これが混乱を引き起こすのではないかと
心配しています。
と言うのは、ラウンドアバウトに入る車は周回路の中の優先車に
注意を払わなくてはなりませんから横断する歩行者への注意が散漫に
なってしまいます。
それより、周回路から出る際に横断者があれば
停止しなくてはなりませんから周回路の中で数台が停止するケースが
無いとは言えません。周回路の中の車が優先と分かってはいても、
混乱は避けられないと思います。
ラウンドアバウトは欧米の方式を取り入れた画期的な方式ですが、
実は、例えばオーストラリアでは周回路直近の外側に横断歩道が
設置されていることは極めて稀で、
あっても周回路から10〜20メートル離れたところなのです。
危険と混乱を回避するためにはもう少し研究と検証、改良を
積み重ねることが必要な気がします。
このブログ、2012年2月21日投稿の「道路事情お国柄」と
2013年3月4日投稿の「日本にもラウンドアバウト」に関連の記事が
ありますから併せてお読みください。
この項は「運転の混乱(3)」に続きます。
>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)
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