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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

群れに戻った羊が見たもの(5) 

2015年03月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 この項は「群れに戻った羊が見たもの(4)」からの続きです。

 

 日本に戻って来て嬉しいことはやはり食べ物が美味しいことです。

まあ、生れてから半世紀以上、日本の気候の中で日本の食事を

摂り続けていたのですから当然のことですね。

調理法と食器の変化もさることながら、

四季ごとに旬のものを楽しむことができるのがハッピーです。

 

 オーストラリアでの食事はほとんど季節感がなく、肉でも魚でも大味で、
日本風の調理をしてもどこか繊細さがありません。

それに、刺身を食べる習慣がありませんから、

流通機構も整備されておらず、美味しい寿司など

日本人が経営する日本食のお店に行かなくてはまず食べられません。

 

私の持論は「オーストラリア人は味オンチ」。

住んでみると納得できるはずですが、レストランでも

「どう調理すればこれだけ不味いものが出来るのか?」という程のものが

堂々と出て来るのです。

それも、日本では1000円程のランチが30〜40ドル(3〜4千円)も

するのですから辛いことです。

 

 でも、日本では食べ物が美味しくても野蛮で許しがたいことが

まだ続いています。レストランなどでの喫煙です。

先日、ワイフが出かけていたので、私一人で近所の小さな中華料理店に

ランチに行きました。

お店に入った時、他に一人だけいた客がタバコを吸っていたので

タバコが苦手の私は一瞬ためらったのですが、すぐに吸い終わったので

「まあ、いいか」と食べたいものを注文しました。

ところがその直後、他の客が入って来て、席に着くとすぐに

タバコに火を付けたのです。

 

 私のオーダーはもう通っていたと思いますが、即座にキャンセルして

店を飛び出してきました。お店の人はびっくりしたでしょうね。

オーストラリアではどんなに不味い料理を出すレストランだろうが

アルコールを供するパブ、タバーンだろうが、

人の集まるところは「禁煙」に決まっています。

日本の料理がいくら美味しくても、近くでタバコを吸われては台無しです。

 

 日本では近年喫煙率が目立って低くなり、男女合わせての統計で

去年(2014年)初めて20%を下回り19.7%を記録したといいます。

調査して判明しているこれまでの最高は1966年の49.4%でしたから

およそ50年で割合は5分の2と大幅減となった訳で喜ばしいことです。

 

 ただ、男性だけでみると去年はまだ30.3%、3人に一人が

喫煙者ですから胸を張るというところまで行っていません。

ちなみに、オーストラリアは2012年の調査で男女合わせて15.1%。

調査の時期が各国まちまちなので、厳密ではありませんが

OECD加盟の34カ国で比較して3位前後の喫煙率の低さ。

日本は下から5〜6番目という恥ずかしい喫煙率の高さです。

 

 日本の政治家はタバコの規制に関して、何を恐れ、

誰に遠慮しているのでしょうか。

国民の健康を守ることも絶対的な使命のはずですが、

政府は「日本たばこ」の株を保有し続け、喫煙を減らすための施策には

常に後ろ向き。

野蛮な喫煙を擁護する野蛮な人たちです。

 

 食べ物の話がタバコになってしまいましたね・・・・、結局。

 

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