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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

7−2 ラッキー・カントリー(その2) 

2010年11月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

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この項は(その1)からの続きです。<br />
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<b>裏の桟橋から「ちょっとクルージングへ」</b><br />
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 オーストラリアの地図を見てみますと、大きな都市は東海岸と南西の一部に偏在していて内陸部はほとんど大きな町はありません。先にご紹介したように、内陸部は寒暖の差が激しく、降雨量も少ないので人が住むには厳しい条件が揃っています。このため人々は皆海洋が良い影響を及ぼす穏やかな気候の沿海部にへばり付いて暮らしているのです。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/852295/img_852295_33622598_0?1290950331" alt="イメージ 1" class="popup_img_390_292 clearFix alignLeft"> 誰もがウォーター・フロントに住みたいと思うのでしょう。海に沿った街では海に流れ込む川から横や斜め、あるいは弧を描いて水路を掘り進み、一軒でも多く水辺の家が建てられるようにしています。日本にこうした水路があったとしても、生活排水が流れ込み、黒くよどんだ水は悪臭を放ち、粗大ゴミが投げ捨てられていて決して美しくはないでしょう。しかし、こちらの水路はところどころに白い砂浜まであって気持ちよく美しい景観を作り出しています。そして、ウォーター・フロントのほとんどの家々の裏庭からは専用の桟橋が延びて、そこには自家用のヨットやモーター・ボートが係留されているのが普通です。ゴールド・コーストのネラング川周辺のこうした街づくりをご覧になった方も多いと思います。<br />
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 ウォーター・フロントに限らなくても船を持っている人は多くいます。私たちが住むバデリムの山の上でも車庫や庭先にモーター・ボートが置いてある家は珍しくはありません。さすがに陸に揚げるには困難が伴う大型のヨットは見かけませんが、船外機付きの釣り用ボートから本格的なクルーザーまで様々で、週末になると車輪のついた台車にボートを乗せて車で引っ張って出かける人たちをよく見かけます。ボートを水に浮かべるには岸から水中へコンクリートの斜面が作ってある所が必要ですが、港や川沿いの公園などにその施設があって、地図にも載っているのです。<br />
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 肝心の船の価格ですが、これはもうピンからキリまで千差万別です。私には縁がないので詳しいことは分かりませんがインターネットで中古の販売サイトを見てみました。船外機付きの小型ボートが2万ドル(200万円)、ファミリー・クルーザーが18万ドル(1800万円)、51フィートのヨットが35万ドル(3500万円)、大型のモーター・ヨットが189万ドル(1億8900万円)……などと出ていました。なんだか船酔いのような気分です。<br />
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 身近な友だちでも、ウェンディー一家はヨットを自作して世界一周の旅をしますし、カズ夫妻はウォーター・フロントの豪邸にヨットを持ってクルージングを楽しんでいますし、ティムや山田さんは自家用ボートで良く釣りに出かけて獲物をお裾分けしてくれます。<br />
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<b>キャラバンで「ちょっと3週間ほど旅に」</b><br />
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 私の所属している男声合唱団・バデリム・メイル・クワイアーの仲間、ギャリーは奥さんのロイスとしょっちゅうキャラバンで旅に出ます。シドニーやメルボルンなど遠隔地へはさすが飛行機となりますが、一〜二日のドライブならキャラバンを引っ張って行きます。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/852295/img_852295_33622598_1?1290950331" alt="イメージ 2" class="popup_img_360_269 clearFix alignRight"> 私はある時、ギャリーの「動く別荘」を見せてもらったことがありますが、6畳の部屋ほどの広さの内部は居間のソファ、キッチン、シャワー、それにトイレなどがコンパクトにまとめられていて、壁部を押し開くと外部にスペースが広がってベッドになるなど上手く造られているのに感心しました。少し大型になると大人二人と子供二人の家族が使えると言います。このキャラバンもあちこちで家の庭先などに置いてあったり、高速道路で車に引かれて少しゆっくり目に走っているのを本当に良く見かけます。<br />
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 日本ではオート・キャンプ場が少しずつ整備されて来ましたがまだ一般的ではなく、利用する人もオート・キャンプ場があるのでそこへ行くということになります。つまり、行きたいところに必ずしもオート・キャンプ場があるわけではないでしょう。しかし、オーストラリアでは観光地はもちろんちょっとした街には必ずと言ってよいほどキャラバン・パークがあり、我がバデリムは住宅専用の地域ですがここにもあります。これも例によって地図にキャラバンのマークでしっかりと載っています。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/852295/img_852295_33622598_2?1290950331" alt="イメージ 3" class="popup_img_360_269 clearFix alignLeft"> キャラバンそのものの価格は大小、設備によって異なりますが中古で3〜5万ドル(300万円〜500万円)と車より高めですが、キャラバン・パークの利用料は電気と水道を引いて、二人が利用しても一晩30ドル(3000円)ほどと格安です。<br />
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一週間滞在すると一日分ほどの割引があるのが普通で、イースターやクリスマスのホリデー・シーズンは全体に料金が高くなります。これならホテルに泊まる旅行に比べて出費は抑えられ、2〜3週間のホリデーでも家族で気楽に出かけることが出来ますね。<br />
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<tt>コラム</tt><br />
<b>中国が貿易相手国の首位に</b><br />
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 2007年8月にオーストラリア政府統計局が発表した貿易統計によりますと、同年7月までの一年間の貿易相手国の順位は中国が日本を抜いて初めて首位に立ちました。日本は36年間トップを保って来ましたがついに首位の座を明け渡してしまったのです。<br />
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 この一年間、オーストラリアが輸出、輸入した貿易の総額は中国が前年比20輿?辰裡毅娃飢豪ドルに上ったのに対して日本は497億豪ドルにとどまりました。日本は輸出先としては324億豪ドルで首位をキープしましたが、輸入元では中国が275億豪ドルで貿易総額を押し上げて最大の相手国に浮上したのです。<br />
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 西オーストラリア州では鉄鉱石を中心に中国向け輸出が前年比40輿?裡隠械顕豪ドルに急増して輸出先としてもトップとなりました。中国は西オーストラリア州との関係強化を進めて来ましたが、オーストラリア全体の貿易総額の30諭⇒⊇个任麓造烹僑悪佑鮴蠅瓩襪泙任砲覆辰討い泙后<br />
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 確かに、オーストラリアで物を買うと雑貨、衣類、寝具、家具などほとんどが中国製で驚いてしまいます。日本国内でも同様ですから日本が中国に押されてしまうのは当然の成り行きなのでしょう。中国の製品や食品はまだ品質や安全性の面で信頼できないものが多いのですが、これが改善されれば独走態勢に入ることは間違いないでしょう。<br />
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 中国人がオーストラリアに移住する傾向は昔から強くありましたが、このような経済関係でさらに人材の流入が加速されました。オーストラリア移民省の発表では、先程の貿易統計の期間と同じ2007年7月までの一年間にオーストラリアの永住権を取得した中国人は1万5000人近くにも上ったのです。永住権取得者の全体の数は15万人で内訳はイギリス人の2万4000人が最も多く、次いでインド人が中国人よりやや多い1万5000人、中国人は3番目でした。オーストラリアは技術系の人材の受入を進めていますが、この統計の永住権取得者が持っている職種は会計士、コンピューター技術者、それに看護士などで、平均年齢は31歳となっています。<br />
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 日本との経済関係によって学校で勉強する外国語に日本語を選ぶ生徒が多くいましたが、これからはそれも中国語にシフトして行くことでしょう。私たちにとっては寂しいことです。<br />
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