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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

スペイン旅行 (1) 

2015年04月18日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 今月(2015年4月)上旬、スペインを旅してきました。

現役時代、仕事では幾度かヨーロッパを訪れましたが、

スペインは初めての観光。

日本出発は4月4日。その日は偶然私たちがオーストラリアに移住した

10年前と全く同じ日だったという意外なめぐり合わせでした。

 




                                                   ミハスの街並み
 「アンダルシアと魅惑の世界遺産をめぐるスペイン・ハイライト」と

銘打ったそのツアーの参加は私たちを含めて21名。

熟年の夫婦と新婚カップルの各々4組16人と、母娘連れ2組の

5人といった組み合わせです。

熟年夫婦の中に、私と同い年、大学が姉妹校、おまけに現役時代は

同じ職種だったという方がいて、旅の楽しさが倍加したのです。

 

 アンダルシアとは言え、スタートは首都マドリード。

後は南下してアンダルシアのコルドバ、セビリア、グラナダを回り、

最後は北上してカタルーニャのバルセロナという8日間のコースです。

訪れた所を全て列挙してご紹介していては

いくら紙面があっても足りませんので、印象に残った所を少しだけ・・・。

 

 マドリードのプラド美術館では圧倒的な質と量の作品を堪能しました。

日帰りで訪れたトレドはスペインの原点とも言える古都。

画家、エル・グレコが後半生を送ったことでも知られていますね。

イベリア半島に最初からスペインという国があった訳ではありませんが、

トレドは紀元560年に西ゴート王国の首都となり、

711年から400年間のイスラムの支配のあと1561年、マドリードに

首都が移るまで政治・経済の拠点として繁栄したといいます。

 




                                                       トレド遠景
 タホ川に囲まれた丘の上の旧市街はさほど広くはありません。

その中にひときわ高く尖塔がそびえるカテドラル(大聖堂)は

スペイン・カトリックの総本山。

壮大なスペイン・ゴシック様式で、芸術性高いこまやかな装飾が美しく、

卑俗な私でさえ厳粛で精錬な気持ちに浸ったのです。

 




                                                   トレドの大聖堂
 マドリードに2泊して、3日目はスペインの新幹線、アベ(AVE)で

コルドバへ。乗車1時間42分。日本の新幹線には及びません。

コルドバと言えば、白壁に花々が美しい「花の小径」が知られていますが、

何といってもメスキータが圧巻です。

 




                                 ローマ橋の向こうにメスキータ  花の小径
 メスキータとはスペイン語でイスラム教の礼拝堂、モスクのこと。

先述のように、イスラムがイベリア半島を支配した際、

このコルドバを首都とし、新しい首都に相応しい2万5千人も収容する

巨大なモスクを建造しました。






                                 850本も柱があるメスキータ内部

 イスラム教は偶像崇拝を厳しく諫めていますからモスクの意匠は

幾何学模様(アラベスク)が基本。それに馬蹄形のアーチが特徴です。

しかし、キリスト教がイベリア半島を奪還すると、このモスク(メスキータ)は

カテドラルに改造され、その結果イスラム教とキリスト教のスタイルが

共存するという不思議でエキゾチックな姿となったのです。

 

 ところで、団体旅行は40数年ぶりのことですから最近の事情は

分かりませんが、現地で交代しながら私たちを案内し、説明をしてくれた

ガイドさんたちはとても懇切丁寧で、当然とはいえ良く勉強しているように

思いました。私たちの知的欲求を十分に満たしてくれたのです。

 

 また、各観光地ではガイドさんがワイヤレスのマイクを使って説明し、

私たちは各々小さな受信機を持ってイヤホンでそれを聞いていました。

他の団体客も多くがその方法で見学をしていましたが、

ガイドさんから少し離れてもお話が良く聞こえ、静寂な雰囲気を

乱すことなく、とても良い方法だと思いました。

日本では普通のことなのでしょうか。

 

アルハンブラ宮殿やサグラダ・ファミリアなどは

次回「スペイン旅行(2)」でご紹介する予定です。

 

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