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優しくして。。。
バンパイヤー2
2015年11月14日
テーマ:OH!MY GOD
『う、う、ぐぐぐ』
『め、め、めはまだ付いているのか?』
『溶け落ちていないのか?』
辛うじてまだ眼球は形をとどめている様だった。
ホラー映画のゾンビの様に。。。
まだそんな形相にはなっていなかった。
すこ〜しほっとした。
ムンクの『叫び』の様に。。。
ただそんな形相にはなっていた。
しかしせっかく今墓場から甦ったのに、今度は溶けちゃうのか?
そんなバンパイヤの気持ちは消えなかった。
最初の病状を相当超える眼球の痛みのため、悲しくも無いのに涙がとめどもなく流れ、『けごんの滝』状態だ。
はたから見ると、男に身も心も金も全てを捧げたあげくに、紙オムツの様に捨てられた可哀想な古娘に見えるだろう。
取り敢えずまたまた眼科へと、ひたすら足を進めたのだが、『五木ひろし』よりも開かない瞼に、『けごんの滝』の瞳状態ではそう早くは歩けない。
やっとの思いで、『完治で〜す!』と告げた眼科医院に着いた。
暗室の診療室にいた秋元康のおにぎり版の医者は、私の瞳を診察すると『やばっ』『まずった』みたいな顔をした。
古娘『う、う、治ったんじゃ無いんですか?』
医師はすでに医者ではなく、ただのおにぎりヤローになっていた。
おにぎり『す、す、直ぐに紹介状出します。』
おにぎり『一番近い大学病院は。。。直ぐに行ってください。』
なんですと〜
大学病院!?
結膜炎じゃないのか!?
おにぎりはそう言うと私の顔も見ず、大学病院の紹介状を書き始めた。
紹介状を持たされ、しっかり診療代も取られ、最寄りの駅から30分ほどの場所にある、出来たてホヤホヤのホテルの様な大学病院に、どうにかたどり着いた。
受付は空港のロビーの様に、電光掲示板にインフォメーションが常に映し出されていた。
初診の手続きを済まし眼科診療の場所に移動すると、そこはバーゲンセール会場の様に患者で、満員御礼状態だった。
。。。これじゃあ見てもらえるまでに目が溶けてなくなるな〜
紹介状を眼科受付のおねーちゃんに渡し、ほとんど諦め気分で沈んでいると、すぐ様名前を呼ばれた。
。。。嫌な予感がする。
。。。重病、急病患者扱いだ。
古娘(すあま)は頭の中で呪文の様に唱えながら歩き出した。
おにぎり、おにぎり、おにぎり。。。
今度会ったら叩きのめして、せんべいにしてやりたい。。。
『う、う、ぐぐぐ』
『目、目、目が溶けるぅ〜』
『早く人間にな、り、た、い。』
from すあま
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確かにいい歳なもんで
風香さ〜ん
流行り目ではないんですが。。。
私は宇宙人だから地球上の病気にはかからないよ〜ん!
な〜んていつも言っていたから、神様が『あほ!もういい歳やないか!』と喝をいれたのでは。。。
2015/11/17 23:24:07
妖怪七変化!?
けいこさ〜ん
大丈夫ですぅ。今現在は〜
顎をぶつけて『フランケン』になったり。。。
目を病んで『バンパイヤ』になったり。。。
次は何になるんでしょうね〜
2015/11/17 23:16:43
気をつけよう!
かおちん〜
大学病院なんて行くとすご〜くナーバスになるヨン。
たいした病気でなくても、死んじゃうな私!って錯覚に陥る。。。(風邪もひかないので大事になる)
でも病院なんて何処でも似た様な感覚になっちゃうから、行かなくてすむ様にしなきゃね〜
私たち『病弱シニアーズ』にならないように!
2015/11/17 22:22:20
つづく。。。のね?
大変じゃないの!
そーよね、すぐ呼ばれたときはヤバいよね。
やっぱり秋元康をおにぎりにしたような医者は
ヤブだったか・・・
五木ひろしよりも開かないお目メで
新しい大学院をよくそこまで観察できたわね。(笑)
流石、人間にはない観察眼・・・
最近の大きい病院はそんな感じなのね。
ちょっと見学してみたくなったわ(笑)
いつも個人のしょぼしょぼ医院だから。
古娘の行く末や如何に。。。!?
2015/11/14 10:02:53