バンパイヤー3

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優しくして。。。

2015年11月18日ナビトモブログ記事
テーマ：OH!MY GOD

『し、しつれいします。。。』

『う、う、ぐぐぐ』

顔をタオルハンカチで押さえながら、恐る恐る暗室の診療室に入ると、そこには秋元康を『だいふく』にした様な医師がいた。

おにぎり→だいふく

容姿の印象はさほど変わらなかったが、診察をすると直ぐに違いはわかった。
血液検査、レントゲン、尿検査などの手はずを指示したのだ。

血液検査、尿？
レントゲン？

先生～目ですよ！目！
コレステロールや、中性脂肪が高いのは体系見ればわかるでしょ。

そんな疑問を持ちつつ、医師の指示の通り様々な検査をすませ待機していると。。。
なんの病気？不治の病？そんな嫌なイメージが頭を支配していた。

診療室から古娘の名前を呼ぶこえがきこえた。
医師は検査結果のデータを見ながら。。。

医師『結核ではないようだね。』
確かにこんなに栄養満点の患者はいないと思う。

古娘『せ、せ、先生。私の病気は。。。余命は後どのくらいですか？』
その時古娘は、不治の病で死んじゃう山口百恵の役になりきっていた。

先生『余命？それは専門外なんで解らないですが。
所で前になんて診断されましたか？』

古娘『結膜炎です』

先生『結膜炎？？コンタクトレンズ屋さんにある眼科にでも行きましたか？
間違えるはずないんだけどなぁ。』

古娘『いえ、普通の眼科です』
キャバ眼科と言いたい所だったが、グッと堪えた。

先生『この病気は原因不明なんですよ。結核などの病気でなる場合や、過度のストレスでなる場合があって、そして再発もあるんです。』

原因不明、不治の病～

意外とヤワだったのね～わ、た、し！

病名は『ブドウ膜球菌』により起こるブドウ膜炎だった。

どうにか今回は一命は取り留められたようだ。

人間の姿にやっと戻れた古娘(すあま)は、もうバンパイヤには戻りたくなかった。

しかし想いと裏腹に吸血鬼だった頃を思い出してしまう。。。
昼はカフェの『棺桶ケーキ』をむさぼりに出没し。。。
夜は生酒を求め酒場に出没している噂だ。。。

今宵は立ち飲み屋『晩杯屋』に出没し、おにぎりを握りつぶしているかもしれない。。。

from すあま