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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

捕鯨、この不愉快な話題(その1) 

2011年01月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 また例年のように、日本の「調査捕鯨」とそれを妨害するシー・シェパード(以下、SSCS)の動きが活発になる時期がやってきて、このところその「攻防」の模様が伝えられています。双方ともこれまでけが人や船の損傷などはないようで一応ほっとしていますがまだ緒戦。全くどの面をとらえても、どちらの側に立っても不愉快極まりない問題ばかりで、しばらく憂鬱な気分が続きそうです。



 まず、不愉快の第1弾はSSCSです。反捕鯨、自然保護などを掲げたアメリカの団体ですが、活動は日本の調査捕鯨に対する妨害活動だけに限られているようです。戦争や内紛で民間人がいくら殺されても、クジラだけは一匹でも殺してはならないというのですからその時点ですでに偽善性を感じます。その活動はどうしても金儲けの手段としか考えられません。



 SSCSがアメリカ政府にNPOとして提出している決算報告ではアメリカの元テレビ司会者ボブ・パーカー氏から大口の寄付があったこともあり2009年に981万ドル(約8億円)の総収入があり、この4〜5年で7倍もの急成長を遂げているといいます。にっくき日本の調査捕鯨を暴力で妨害する「パフォーマンス」で寄付を募り、それに呼応する動物愛好家が喜んで金をだす構図はもうはっきりしています。



 そして、SSCSの代表で日本が傷害などの容疑で国際手配しているポール・ワトソン。これほどまで平気な顔をしてウソを並べたてる下劣な人格の人はいないでしょう。「妨害をする」と宣言しておきながら、いざその場になると日本側が先に手を出したとか、日本船から銃撃を受けたとか、航行の邪魔をされたとかウソを並べ立てて正義漢ぶって人気を得ようとします。このワトソンも食わせ者ですが、その下で働くメンバー、これに金を出す「慈善家(偽善家?)」、ワトソンの発言を疑いもせず報道するマスコミ……。皆、不愉快で笑止千万な族です。



 これを書いていて私もだんだん不愉快になってきたので、八つ当たりぎみになりますからお許しを願います。



 このところ外交公電の漏出で注目されている「ウィキリークス」の捕鯨関係の公電暴露で注目されることが2点ありました。その一つは1年前2010年1月に起きた捕鯨船団の監視船第二昭南丸と妨害の高速艇アディ・ギル号が衝突し、アディ・ギル号が損壊・沈没した事故についてです。



オーストラリア政府の責任者はビデオ映像から、「アディ・ギル号は監視船の進路上で急停止したか、あからさまに速度を弱めた」と抗議船側の責任を指摘し、「監視船は衝突を避けようとしたとみられる」として、この責任者は日本側の「潔白」を確信していたといいます。やりたい放題、無法のSSCSと一応日本を代表して合法的に「調査」の任務についている船団とを比べてみれば当然のことでしょう。むしろ、これによってオーストラリアやアメリカ政府が際立った反応を示さなかったことの方が不可解で不愉快です。



 もう一つはオーストラリア政府が去年(2010年)5月、日本の調査捕鯨をやめさせるためオランダ・ハーグの国際司法裁判所に提訴した際のオーストラリア政府判断の強引さです。ウィキリークスが明らかにしたところによりますと、オーストラリアの主だった閣僚や外務省の官僚は「提訴しても完全な敗訴になるか、最善のケースでも、科学調査捕鯨プログラムを改正するよう指示するだけの結果になりかねない」。また「たとえ、勝訴したとしても、それで捕鯨が完全に停止されることは考えられない。ただし、提訴すれば、今後2,3年は野党や世間の圧力をそらせることができるだろう」と判断したといいます。



 にもかかわらず、オーストラリア政府は提訴に踏み切りました。



 この項は次回「捕鯨、この不愉快な話題(その2)」に続きます。





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