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シニアの世界 

2016年04月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


4/7/2016/木

 電話が鳴った。午後五時半、夕食を始めたばかりの時だった。ヤ
バイなみそ汁が冷めちゃうよ、そんなことを思いながら箸を置く。
家の電話が鳴る事はあまりない。N氏かな。それにしては随分早い
時間である。

「もしもし」と私。電話の向こうでためらうような女性の声がした。
「あの、、ハワイから電話しているのですが」ハワイに知り合いが
居たかなあ。直ぐ思い出せる人は居なかった。
「何時も『絵筆のひとり言』を送って貰う◯◯◯さんの為に電話し
ています」そこで思い出した。ああ、あの女性だ。
「実は送り先の住所を変えて欲しいのですが、出来ますか」
「ええ、勿論大丈夫です」私はメモ帳とペンを用意する。そこで女
性の会話が止まった。電話の向こうで誰かと話している様子だった。
暫くして今度は別の女性が電話口に出た。
「何時も「絵筆のひとり言」を送って頂きありがとうございます」
日本語だった。

 Rさんは私が「絵筆のひとり言」を書き始めた早い時期からの読
者だった。出会いはロサンゼルスの小東京である。そこで絵を売っ
ていた私のブースへ彼女が立ち寄ったのだった。それは遠い昔で私
には殆ど記憶にない。

「住所を変えると言ってもアパートのナンバーを消してもらうだけ
で、住所は同じです。それで届きますのでお願いします」
 その後、彼女の健康が優れずなんて事を少し話し会話は終わった。
受話器を置いた後、私はみそ汁の冷めるのを忘れ暫しもの思いに耽
った。

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