ウイールマン

青森 

2016年06月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

北の大地“北海道“を飛び立つ。
そして高度を上げていく。

素晴らしかった、北海道。 
あの時語りかけるよう、故郷を思い浮かばせてくれた。
札幌の夜空に輝く光のひとつひとつ。

失いかけていた、自分のアイデンティティーを甦らしてくれた街。

その北の大地がどんどん遠のいて行く。

またいつの日か再び、、、、そして北の大地は、永遠に心に残る。

何処までも、北の空を飛んでいく。

その翼の下から、青森の街が見え始める。
高度を下げていく。
プロペラがうなり始める。青森の街がどんどん近づき、着陸態勢に入る。
ローカル飛行場。 ほかに飛行機も見えない。

ゲイトを出る。
自動ドアが開き、青森に足を踏み入れる。

盛岡から来たケンさんが、出迎えてくれた。
彼とは数十年来の友人。

ケンさんがアメリカに来た時に、ふとしたきっかけで知り合った。
それ以来の友人だ。

日本大震災にもめげず、頑張って生きている。
今回は6年ぶりの再会。

ケンさんの車に乗り込み、青森の街に向かう。 今夜は浅虫温泉でいいお湯につかろう。
そして青森大間のまぐろが、待っているかも。

以前にも青森には来たことはある。

ケンさんに誘われ、あのねぶた祭りを見に来たのだ。
真夏の夜にくりひろげられる、壮大な祭り。

北国青森のイメージは、演歌にもよく歌われる。
 “寒い冬、雪の中、春が来るのをただひたすらに耐える”

そんな幻想とはうらはら。茶髪の若者たちが、踊りまくっていた。
北国の若者達のエネルギーを感じた。

北国青森で一夜を過ごす。
夜が更けるまで、旧友ケンさんと話ははずむ。

朝、青森はここちょよく迎えてくれた。
ゆっくり寝て迎えた、すがすがしい朝。
眩しいばかりの津軽海峡。

車を走らせ、今日の目的地十二湖にむかう。
この湖は、普段無口なナビが行きたいと。

わがナビは、秋田と青森の県境の小さな部落で生まれた。
あの十二湖を一度見てみたい、しかしその願望がかなわなかったようだ。

十二湖を訪れる。

自然の中に自然が調和している。静かなたたずまい。
静寂のなか何処までも歩いて行く。何か昔ここに来たような、、、
静寂の中の日本のたたずまい。 
心地よい日本の体温を感じた。

今夜の宿泊地、不老不死温泉へと車は走る。

途中道の駅に立ち止まる。 
こんな田舎で、、、何か見慣れない光景が。

見慣れたサイクリストのジャージー。
たくましい鍛え抜かれた、短距離ランナーのような足腰。
なぜこんな所で、サイクリストの気配を感じる。

ふといなくなる、表に出て行ったようだ。
後を追いかける。

見慣れない、折り畳み式、それも本格派長距離バイク。
話しかける “あのー  どこから来たのですか、そして何処に行くのですか?”

サイクリストいわく、
“東京から新幹線で、最寄りの駅までま来ました。そしてこれから北に向かいます“と。

日本海に面し、海を伝っていく街道。
バイクで走るのは、気持ちのいい道だそうだ。

又来ることがあるなら、是非走ってみたい。
南に向かいながら走る。道すがら、他のサイクリストが走ってる。

こんな片田舎の街道で、派手なジャージーを着たサイクリスト達。

懐かしい光景だ。 

ふとあの時の、あの光景がよみがえる。
カリフォルニアの太陽の下、風になって走ったあの時が。



拍手する


この記事はコメントを受け付けておりません

PR





上部へ