ウイールマン

まつもと 

2016年07月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

母がこよなく愛した街 “長野 松本”
駅のホームにたつ。

若き時の母。
きっと、この街を希望に満ち、楽しげに歩いたのだろう。
女学生の頃の母の姿が、目に見えるようだ。

北アルプス山脈に囲まれた、小さな城下町。
今まで旅した東北とは、街のたたずまいが違う。
荒々しい潮騒や、爽やかな海風も伝わってこない。

山からの優しいそよ風が吹いている。
東北にはなかった、華やいた草木の匂いが伝わってくる。

母は、ほのかな華やかさ、それが好きだったのだろう。

街を歩き始める。

この街は、若き芸術家が好むようだ。
いたるところに、彼らが創作した作品を並べてる。
この街をこよなく愛し、日本の自然の中で、創作に励むのだろう。

しゃれた街並みの向こうに松本城が見える。
その奥には北アルプスの山並み。

近代的な街並みが、いつの間にか山々と調和し初めている。

何処からともなく小川のせせらぎが、、、
ビルの谷間を通りぬけ、街の中を流れてる。

大手をふるって、右へ左へと流れる小川。

ビル達が、すまなそうに川をよけて、立っている。
この美しい自然を壊さないよう。

札幌のような、煌びやかやさはないが、しっとりと。
落ち着いた、華やかさを持った街、松本。

若かりし頃の母が、こよなく愛した街。

あの母が希望に満ちて歩いた街 “まつもと”が目の前にあった。



拍手する


この記事はコメントを受け付けておりません

PR





上部へ