ウイールマン

伊豆 

2016年07月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

重い袋をかついで、部屋に入る。

同時に、皆がドヤドヤと入って来て、荷物を開け始める。

荷物の中身は酒や飲み物。
どうやら今晩の宴会に使う様子。

その仕掛けの張本人、曰く

“うまく旅館の了解は取っている。そうでもしなければ酒代にきりがない”

何と、気配りのある人なんだ。

そういえば車に詰め込まれた時にも、袋を持たされた。

“これは君の分だよ”

開けてびっくり、途中で食べる為のスナックや、飲み物が入っていた。

あまり気も利かないし、デリカシーがゼロの年寄り連中。

彼一人、皆のために頑張っている。

7人分のスナックや飲み物。 そして宴会に使う酒類。

スナック類にしても、酒類にしても、いろいろ工夫が。

特に酒類は、かなりのこだわりを持った、各地の酒を集めてきている。

何か気難しそうな顔をいつもしているし、あまり笑わない。
“何となく、取っときにくい“

彼が皆の事考えて、孤軍奮闘している。

なんとこの旅行を企画し、実行したのも彼らしい。

昔から、彼にはいい感情を持っていなかったのに、今はただ感激。

“あんなゴッツイ顔してるが、中身はこんな優しい人なんだ”と。

彼がいなければ、残りの6人。
怒涛に迷って、何もできない。

彼がいるからこそ、残りの老人たちが、よく見えてくるだろう。


一段落すると、今度はみんなで風呂に。

そして宴会が始まった。





朝、暗いうちから、ゴソゴソ起きだす人達。

年寄りと一緒に旅行するは苦手だ。
年寄りの朝は早い。

寝たりないのに、朝からテレビをつけ、早く起きろとの催促か。

仕方なく起き始め、寝ぼけまなこで朝ぶろに。
伊豆の海に、小雨が降ってる。

朝食の時間だ。 
美味しそうな日本の朝食と思いきや、なんとビールが出てくる。

暗いうちから起きだし、朝から酒とは、、、 この連中は化け物か。
たまには化け物とお付き合い。

ビールを飲みながら、朝食を食べる。

どこかの歌にある 

“朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、、、、”

しかし肝心の朝寝がかけていた。
 
三拍子そろうはずが、一つ欠け不協和音でうまくいかない。

わきの甘さか。

いつも最後に肝心なことが抜けてしまう。
一生に一度の好機を、またもや逃がす。

これもまた人生。

せかされて、小雨の中、車に又押し込まれる。
これから滝を見に行くそうだ。

若い時、豪快なイグアスの滝や、ナイヤガラの滝を見てきたが。

老人たちと行く、日本の滝は。



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