ウイールマン

浄蓮の滝 

2016年07月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

滝といえば 山奥にあるほうが、価値があるようだ。

秘境の滝。

勿論、平野になんか滝はあるわけないし、山奥じゃなきゃいけない。

それ故、滝を見に行くには、山道を歩く。
それが宿命。

滝を見に行くからには、それなりの覚悟が。

車を駐車場に止め、滝を目指して山道を歩き出す。

此処は有名な滝らしい。
 
かなり開けているし、滝まではそんなに遠くはない、と思いきや。

あの年寄り連中の数人が、荒い息をし休んでる。
心配になる。

普段から不摂生か、体調が悪いのか。
あの年寄り連中には、これは少し荒行時過ぎたのか。

こちらも皆のように、顔をこわばらせ、疲れたふりをする。

こんな時に、一人元気で走ったら、もう二度と連れて来てはもらえないかも。

いつもの、トレーニングライドではない。

“あいつは、何時も目立ちたがる”  なんて言われたらもう仲間はずれ。

人間付き合いが肝心だ。
 
特に気難しい年寄り連中には、気をつけなくちゃいけない。

一緒に疲れたふりをして、滝を見た後、
今度はワサビを取りに行くとの事。

アメリカには粉ワサビしかない。

ワサビはきれいな水がないと育たない。
 
アメリカには、ワサビが好きな、きれいな水はないのだろう。

ワサビ漬けにしても、もう賞味期限が切れたようなものしか、入ってこない。

本物のワサビなんて、アメリカでは食べられない。

喜び勇んで、ワサビを取りに行く。

取った本物のワサビの茎から、漬物を作るそうだ。

変な小屋みたいなところに行き、ワサビの根を引き抜く。

後は言われるまま、言われたように、、、、、ワサビ漬けが完成。

なんとしても、これをアメリカまでもって帰る。
こっそり冷蔵庫に隠し、酒のお供にするんだ。

家にいるあのアメリカ人の連中は、このワサビの価値は分からない。
あの人達は、粉ワサビで十分。

ワサビを大切に車に持ち込み、次の場所に連れていかれる。

修善寺で美味しい蕎麦を食べた後、沼津港に向かう。

例の幹事が電話をかけ始める。

どうやら漁港に電話をかけ、なまシラスがあるか聞いている。

採れたばかりのシラスを食べたい。
しかしシラスは不漁らしい。
そんな事してるうちに、車は漁港につく。

ここでお土産の、新鮮な魚を買うのだと。

店を見始めると、何とどの店も同じ。
同じ魚、同じ物。
どうしていいものやら、何を買ったらいいのか。

どこかの人が囁いている。

気をつけないと、此処の干物は、韓国から来てるのもあるかも。

まあどこで作ろうと、干物は干物。

有名な漁港で買った干物だから、価値があって美味しいのだ。
そこらのスーパーで買ったのとは、わけが違う。

買った干物を小脇に抱え、また車に乗り込む。

今度は新しく出来た、第二東名を通り、東京に帰る。

これで皆とは、暫くのお別れだ。
何十年ぶりに会った、旧友達。

50年の歳月が過ぎても、皆若い時と同じ笑顔。
50年たっても、変わらない友情。

“また会える日まで、皆で頑張ろう“ 



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