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ウイールマン
手術の日
2017年04月21日
テーマ:テーマ無し
手術の日が来た。
アキレス腱の裂傷した時も、それ程の痛みもなかったし、以前にも指と肩甲骨の骨折の時でも、インパクトによるショック状態以外だけで激痛はなかった。
自分自身痛みを感じる機能が鈍い、異常体質なんて思っていたけど。
救急病院で応急処置をしてもらい、手術の日までギブスをはめられてはいたが、松葉杖なしで普通にビッ子を引きながらゆっくり歩けた。
手術担当の医者曰く
?まあ45分くらいで終わる、簡単な手術です“
また入院せずその日のうちに帰宅できるという。
簡単な事なのだと思っていた。
そして朝病院に行く。
アメリカでの手術は、ほとんどが全身麻酔。局部麻酔などはあまりやらないようだ。
以前やった内視鏡での胃腸の検査も全身麻酔だった。
移動式のベッドに寝かされ、ナースの人に冗談など言いながら手術室へと運ばれる。
手術室の入り中を見渡すと、何とこれはよくあるレストランの厨房みたい。
壁も床もタイル張りで、床など洗いやすいようになってる。
手術台はこれはキッチンテーブルみたいだ。
ただ心電図の器具とか訳のわからない器具がみえるだけ。
壁にある大きな時計、ならんだ二つの時計がとても印象的だった。
医者やナースが手術の準備を始める話し声とともに、何処からともなくソフトミュージックが聞こえだす。
患者をリラックスさせるために、音楽をかけているのだろう。
そしてマスクをつけられ、ナースからもう少しベッドの上のほうに体をずらしてほしいといわれ、体を上のほうにずらした。
その瞬間に麻酔が効いたのだろう、後はもう何も覚えてはいない。
ふと目を覚ますと、、、手術後の回復室にいるようだ。
しかし以前全身麻酔をかけられて、回復した時とはかなり状態が違う。目が回ってるようで、気分が悪い。
これはかなり強度の麻酔をかけられたようだ。
その時ナースが来て一言。
”もう帰っていいですよ。奥さんの待ってるし、松葉杖もそこに持ってきてますから“
さすがおもてなしが不得意なアメリカ。
麻酔がまだ残っていてフラフラするのに、いくら何でもこんな時松葉杖ついて歩きだしたら、転んでしまう。
せっかく修繕したアキレス腱をまた切ってしまう。
そして一言 ”まだ帰りたくないし、帰れない“
何故かここが気にいったようだ。
然し入院すれば又費用がかかり、家族には文句言われそうなので、フラフラする体に鞭を打ち帰る事にした。
勿論将来はもっと世話になるかも知れない車椅子。
家に帰りこれでゆっくり休めると思いきや、簡単なはずの手術なのに猛烈な痛みが襲ってきた。
医者にもらった鎮痛剤をのむが、それでも痛烈な痛みが時々襲ってくる。
今まで経験のない痛みだ。
すべて安易に考えていた、そして何時しか夜が更けていった。
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