まぬけなご主人様

まぬけな誇り高き男達 7話 

2018年04月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

まぬけな誇り高き男達7話


1人1つは絶対に芸をしなくてはいけません絶対に!



新入生歓迎会で先輩から何かやれ〜と言われてモジモジして僕出来ません



そんなナメた事など言えないのです



このレンジャー訓練は



何かして助教を笑かさなければなりません



芸が無いなら裸踊りです



見て〜



見て〜



見て見て見て見て



見て〜肛門



お尻を両手で広げ肛門を見せます



お…お…女の子



男の暴れん坊将軍を両脚で挟み後ろへ



超下品ですが…

恥ずかしがらない!



これも訓練の1つでした如何なる状況にも対応する事は大事です





自分のプライドなんてポリシーなど何の役にもたちません



プライドは勝利者のみ与えられる栄光なのです



訓練生は鼻糞



私達にプライドなど有りません助教の奴隷なのです



が…絶対に負けない勇気だけは心の中に有りました



宴会が終わりテントに帰り寝袋に入って皆眠りにつきました



皆が寝静まった夜中に私の最大のピンチが…




やって来たのです!





訓練非常呼集



ギャ〜



皆ビックリして飛び起きて戦闘服に着替え整列したのです



助教が私達に



お前らに言うの忘れてたわー



今日後援会の方々がお土産持って来て下さっていたの忘れていたので



それで鍋を作ってやったから1人お椀に二杯食べた者から就寝してよし



えっっ〜!







これがレンジャー名物



闇鍋 !Σ(×_×;)!



お椀を手に持ち

お鍋に近づくと…



うっ



く、く、臭い



腐った様な



肥やしの様な



どぶ川のどぶの様な



えづいてくる



むかむかしてくる



鼻が曲がる



気分が悪くなる



強烈な悪臭が辺りに充満していたのです…




助教にお椀を差し出すとガバッと鍋から得体の解らない物をおタマですくいお椀に…



臭い〜

臭い〜生ゴミの臭い〜



食べなければ寝れない



でもゲロ出そう



鼻を摘んで



お箸をお椀に…


ひと口

口の中へ



うっ…

うっ…

お腹の中から逆流してきそうな…

あ、あ、アカン



ゲロが〜



慌てて口を手で押さえて走る



オッエー



オッエー



私の戻す声に…



他の訓練生も口を押さえたかと思うと走って


オッエー



オッエー



何人ものゲロ被害者続出



私もお腹の中に入ってる物全て出した



だが…

食べるまで寝れないんです



ヨタヨタしながら席につき



鼻を摘んで



お椀を持ち上げ流し込んだ



瞬間



お腹から逆流するする

また口を押さえ走って



オッエー

オッエー



顔が真っ青になる

脂汗が額から流れ出す



これ



この訓練一番キツい



口の中が生ゴミ肥やしの臭いが



その臭いでまた…



オッエー

オッエー



後一杯



後一杯食べな〜寝れない



これアカン脱落しそうや〜



お椀を持ち上げ

お鍋に近づいて差し出すと



椀子蕎麦の様に素早く助教がお椀にガバッと



クラクラめまいがする



これ俺ダメかも



本当に私は食べられないとねをあげていた



鼻を摘んで…



アカン



えずく



また逆流しそうや



お箸が止まる



とっ



その時だった…



横から腕がスッーと伸びて来て

私のお椀を持ったかと思うとお箸で



ズルズルと口へ流し込んだ



文さん



まぬ!

寝るぞ



そう一言言ってテントに帰って行った文さん



自分の分二杯たべて

私の一杯も食べてくれた



涙が込み上げて来た

必死でこらえて



テントへ…

文さんもキツかっただろうに

寝袋で寝ている文さんに手を合わせ

ありがとうございます文さんと心で御礼をし



絶対、俺この恩忘れません!


必ず!


必ず!恩返ししますと誓った私でした!









次の朝私達は



何十メートルものロープを身体に巻き付け山を登っていた



文さんに昨夜の御礼を言ったのだが…


えっ?何っ?それっ?

みたいに何かあったの〜?

そんな風に笑っていた

カッコ良かった



めちゃめちゃ男前の対応だった




優しさは言葉が無くても行動で通じるものなのだと


バディー(夫婦、カップル、相棒)は言葉が無くても相手を信じ尊敬出来ればこれ以上の人生の味方はない



私はこの想定訓練内で今度は私が文さんに恩返ししたいと

文さんを私が助けてあげたいと思ったが…



この後…



文さんは数回の想定訓練を終えて



日曜の休日焼き肉を食べて精力をつけてくるの言葉を残して…



私の前から消えたのだ…


初めは信じられませんでした


何時まで経っても帰ってきませんでした…


自衛隊を辞めたのです…


しんどかったんだと


辛かったんだと


精神的にまいっていたのだと…


文さんへ恩返しが出来ず心残りです



私が卒業出来たのはあの闇鍋をアナタが食べてくれたからです私はレンジャーになりましたが



アナタは訓練の辛さから逃げ出したケツを割った負け犬



しかし私のバディーはアナタですアナタしか居ません文さん


今でも、あの日助けて頂いた事は一度も忘れた事は有りませんよ、貴方がしてくれた事、貴方に恩返し出来ない分、今、私の周りに苦しんでいるヤツがいたら、貴方が私にしてくれた様に、助けています、一人も見放さずに!


貴方への恩返しのつもりで



話を元に戻します


険しい道が続いた


ロープの重さが一歩一歩足を踏み出す度に身体にのしかかった



しかし…



現在もそうだが私は良いのやら悪いのやら直ぐに忘れてしまう性格が



昨夜の闇鍋の事などすっかり忘れ一晩寝たら身体も昨日の訓練の疲労を忘れた



イッシッシ



ストレス知らず



疲労蓄積知らず



このノー天気な性格が良かったのだろうか



頂上付近に到着すると…

ロープを岩端が露出した崖に垂らして

崖を降りる訓練が始まった

上から下を見ると

また高所恐怖症で足がすくむ



身体にロープを巻き付け金ビラを装着しロープを通して崖を降りる



一歩一歩確実に…

もろい岩端ばかり

ブーツを滑らさない様にしっかり踏みしめ歩いた



次々訓練生が上から降りて来る

その時だ



落(らーく)



大声で上から助教が叫んだ

上を見上げた時



拳位の石が落ちて来たーー



うっわー



慌てて私達下の者が身体をよじり石を交わした



こ…こ…殺す気かー



あんなゴッツい石当たったら死んでまうわっ〜



足を岩場に掛けた時に崩れて落ちたのだった



もし落石したら大声で落石のらくーと皆に伝える約束事なのだった



登りは三点かんさという登り方をするのだ…


斜面に両手両足をつき登るのだが…



動かす場所は一点(右腕か左腕か右足か左足か)だけ動かせ


例えば…

右腕を上の岩場に掛ける時



左腕・右足・左足は岩場にくっ付いている三点がくっ付く



それが三点かんさという登り方です



それからも頂上の崖っぷちから反対側の崖っぷちにロープを張って綱渡り状態でロープを渡る



木下大サーカス訓練



私が命名しました



下は深い深い谷底

これ落ちたら間違い無く死ぬで〜

 

腕立てや腹筋の方がなんぼかマシやわ〜



恐怖感との戦いだった…



足掛けというロープの渡り方(猿の様に)身体を振り交互に足を掛けてわたる



この渡り方は足が千切れるかと思う位激痛になる



途中まで来ると助教が両サイドのロープを持ち上下左右にロープを揺らせ私達をロープから落とすのだ



命綱は細いロープ一つ



こ…こ…殺される



なんていけずな奴らや〜



ホンマコイツらシバいたろか〜



ロープを自分で揺らしその反動でロープを掴みまた登るのだ…



つづく…



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SMILEさん

まぬけなご主人様さん


おはようございます。

今日は4時から仕事しています

このブログは2話を編集し1話にしております

話は書いて有るので

編集のみですから直ぐにアップ可能なんですよ

行ってらっしゃ〜い。

2018/04/17 08:26:19

凄いです!

さん

ご主人様、おはようございます。
朝のお時間に、これだけの長文の記事、、
凄いパワーですね(^^)
私は、もうすぐ出勤です。。
行って来ます!

2018/04/17 07:43:13

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