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パトラッシュが駆ける!

冥加が悪い 

2019年02月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

セルフレジというものが、私は嫌いです。
使うことは出来ます。
否応なく、慣らされましたから。
でも、その度に思います。
器械相手では、味気ないなあと。
「ありがとうございました」は、
人間の生の声を聞きたいです。
ショッピングは、人と人との、触れ合いから、
生まれるものです。
銀行のATMとは違います。
駅の自動改札でもありません。

という文が、新聞の投稿欄に載っていた。
その気持、よくわかる。
機械化が進むと、逆に、人の価値がわかる。
人間同士の、気持の伝わりは、いいものだ。
と思う、一つの例ではあるまいか。
経営者は、採算とか効率のことばかり考え、
客が生身の人間であることを、忘れている。

昔々、この国の人々には、週休二日なんかなかった。
その代わりに、正月三が日くらいは、しっかりと休んだ。
交通や医療などの、公共事業は仕方ないとして、
多くの企業が休業した。
小売業も例外ではなかった。

「いや、待てよ。正月だって、需要はあるぞ」
目端の利く商人が、試しに、店を開け、
その思わぬ売上高に、欣喜した。
商魂たくましい、スーパー業界が、これを指をくわえ、
見ているはずがない。
我も我もと、追随することになった。
おっとり構えていた、デパートも同じ。
老舗の矜持なんか、かなぐり捨て、正月営業へと追随した。

その結果、どうなったか……
正月とて、パイは限られている。
みんながやれば、分け前は減る。
その当然のことに、ようやく気付いた。
「正月くらい休もう」
という気運が、再び高まりつつある。
大昔の、この国の美風に戻りつつある。
それはそうだ。
従業員のことを、考えてみればいい。
誰が、正月に働きたいものか。
そこに気付くまで、どれだけの年月を要したことか。

セルフレジなんてものが、このまま小売業界を、
席巻するとも思えない。
「やっぱり人間がいいよ」
こう言い出す客が、いずれまた、増えるのではあるまいか。
人間は、試行錯誤の末に、旧に復する。
そう言う動物なのでは、あるまいか。

 * * *

「百人に、百万円ずつをプレゼント」
とは、何たる破天荒であろう。
異例の大盤振る舞いを行ったのは、ネット通販大手の、
社長だそうだ。

豊洲市場の初競りで、まぐろ一匹が、
三億三千万円余で落札された。
青森県の大間の沖で、獲れたとか。
セリ落としたのは、大手の寿司チェーン店であると聞く。

この二つのニュースを、私はただ、呆然として眺めている。
あるところには、あるのだな、金ってやつは……
それにしても、行く過ぎていないか……
驚くと共に、疑問も湧いている。
金をおもちゃのように扱う、そのやり方にである。

彼らは、その金を、宣伝費と考えているらしい。
投じた金額に見合う、効果が期待出来る。
だから、惜しくないのであろう。

しかし、どう考えても、常軌を逸している。
金に物を言わせ、ほしいままに、
世を押し渡っている感がある。
彼らには、天を恐れるということがない。
昔の人はこれを「冥加が悪い」と言った。
神仏の加護が、得られないという意味である。

こんな小賢しいことが、長く続くとも思えない。
いや、通販の社長も、寿司店の社長も、
彼らはどうなろうと構わない。
身から出た錆という奴である。

問題は、これらを呑気に笑っている、国民だ。
その身にだって、火の粉が飛ばないとは限らない。
あの頃は、確かにおかしかったなあ……
後で気づいたって、遅いのである。



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外国人から見たら

パトラッシュさん

ウイールマンさん、
マグロの狂騒で、日本人全体が、色眼鏡で見られるのは、心外ですね。
百万円のばら撒きも然りです。
同じやるなら、世界の貧しい国に寄付をしたとか、
そういう話題なら、良いのですがね。

札束で、人の頬を撫ぜるような、あの人たちが、もし没落するとしたら、それこそ、天罰が当たったということです。

見たくない顔が、多過ぎます。
私は、それらがテレビに映ると、すぐさまスイッチを切ってしまいます。

衛星放送も有料なのですか……
海外なのだから、ただにしてあげれば、良いのにねえ……

2019/02/05 09:02:33

パトラッシュさん

ウイールマンさん

そのマグロ一匹云々という話は、こちらでもメデイアで取り上げられ、話題になりました。

そしてわりかしクレイジーなアメリカ人からも、
かなりクレイジーな出来事だとの評判、、、、

首を傾げ、日本という国は、どこかおかしいのではないかと思ったようです。

まああの人たちは、話題性という宣伝効果を期待していたんでしょうが、まだ日本には「遠山の金さん」
がいるようで。

かえってその「遠山の金さん」たるや、一般市民の反感を買ってしまい、その後苦戦しているようですね。

それにしてもこちらの日本語放送は、受信料を払わなければいけない、NHKの衛星放送しか入りません。

それにしても、あの見たくない顔が
いつも出てくれ出て来る。

何故金払ってまで、見たくない顔を見なくちゃいけないのか?

あの世界には「遠山の金さん」はいないのでしょうか?

2019/02/05 04:51:07

冥加

パトラッシュさん

シシーマニアさん、
私も、テレビをあまり見ません。
せめてニュースくらいは……と思うのですが、昨今、見るに耐えない、悲しい事件などが多過ぎます。
そしてまた、見たくない顔もあります。
その筆頭が、この国のTOPなのですから……
画面に現れると、急ぎ、リモコンのスイッチを切ったりしております。

私は「冥加」と言う言葉を、京都の老舗旅館の女将さんの談話から、知りました。
神様のご加護を受けられない。
それは、人の道を大きく踏み外すから……であると。
不遜を戒めるに、これほど当を得た言葉はないと思い、それから折々に、使わせて頂いております。

2019/02/02 16:15:06

ニュースは

シシーマニアさん

ネットで聞こえて来るだけなので、社会の反応とは温度差があるのかも知れません。

最も、その為にテレビを見ない、と言うこともあるのですけれど・・。

でもこの、社会に乗り遅れている私の所にも、まぐろの初競りと、100人に100万円、の驚きは伝わってきました。


結果として、一つ良いことがありました。

「冥加」という言葉を、知った事です。

2019/02/02 09:39:51

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