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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

国勢調査 

2011年08月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 今日8月9日(2011年)は、オーストラリアでは5年毎に行われる
国勢調査、センサス(Census)の日です。
1911年に連邦の統計局が厳密に管理した調査を開始してから、
今回がちょうど100年の記念すべき年となりました。
 先月の末、調査員のご婦人が訪ねて来て、簡単な説明をしてくれ調査用紙と
その返送用封筒、それに説明のパンフレットを置いて行きました。
調査用紙にはもう記入してありますから、
明日投函することにしています。
前回からインターネットでのオンライン回答も
できるようになっています。
 私たちがオーストラリアに移住した次の年2006年、初めてこの国の
国勢調査に対応し回答しましたから、
もう5年がたったわけで、時の流れは速いものです。

私たちはオーストラリアの市民権も永住権も持っておらず、身分は一時居住者ですが
この8月9日の夜をオーストラリアで過ごした人は私たちのような外国人でも観光客でも、原則として調査対象となりますから、オーストラリア国民と全く同じように
同じ調査項目に答えることになっているのです。

 ただ、調査用紙は世帯ごとに配布されますから、旅行中の人などは
調査からもれることはあるでしょう。

 日本の国勢調査は去年(2010年)の10月1日に行われましたね。
その時、私たちは日本に一時帰国していて、偶然調査の日に我が家に滞在していた
オーストラリアの友人ウェンディさんとデビー母娘も日本人と同じ義務を果たすので
良い思い出になると喜びました。

 しかし、説明を読んでみると3か月以上の居住期間がある人が対象で、
ウェンディさんたちはもちろん、日本滞在1か月半の私たちも、
調査用紙に記入して提出する要件を満たしていませんでした。
私たちは皆、日本の国勢にはカウントされないことが分かって、がっかりしたものです。

 質問は日本では前回14項目で、用紙は表裏を使った1枚でしたが、
オーストラリアでは何と60項目、6人分の記入欄が用意されていますから
18ページもの冊子になっていて、日本の事情を知っているとびっくりします。

 質問項目を見てみますと、両親は各々オーストラリア人か外国人か、
通常家庭で使う言語、英語のレベル、宗教など
多文化、多国籍の国らしいものが並びます。
また、生活や動作、理解度などの面で介護が必要かを詳しく聞きます。
この他、教育の程度、仕事の内容、通勤手段、収入、家賃などが聞かれ
日本に比べるとかなり細かな点まで調査をしています。

 これらは、全て国の施策に反映される訳ですから、その基礎、根拠として
大切なデータであり、これくらい詳しい調査は最低限必要であろうと思います。
逆に、日本の場合は質問項目が少な過ぎて、これで国民の実態が把握できるのか
いささか疑問です。

 興味深いことは、この調査用紙は集計後に破壊処理されて
個々の情報が流出することはありませんが、本人が同意すればデータが保存され
99年後に公開されることになっていることです。タイムカプセルですね。


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