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sheeperの書庫
覗けば漆黒の底(21)
2014年04月20日
テーマ:テーマ無し
覗けば漆黒の底(21) 暖かく落ち着いた折角の春の日々を、雨の日がしばしば邪魔をする。 昨日の雨には、なんと肌寒い春の日かと思ったのが、こうして朝の散歩に陽を浴びる今日の磯田の額は、少し汗ばんで...
覗けば漆黒の底(20)
2014年04月19日
テーマ:テーマ無し
覗けば漆黒の底(20) 恭子に多治谷と関係があったと打ち明けられた日から、芳村の頭の中は整理しきれないでいる。 恭子があの現場の写真をスクープしたにもかかわらず、まるで他人事のように話すのは、目...
覗けば漆黒の底(19)
2014年04月19日
テーマ:テーマ無し
覗けば漆黒の底(19) 多治谷が戸籍上の姓を益川に変えたという話を聞いたのは、十年も前のことになるだろうか。 多治谷がそうしたのは、ちょうど磯田が組の解散でドタバタしていた十二年前のことで、磯田...
覗けば漆黒の底(18)
2014年04月14日
テーマ:テーマ無し
覗けば漆黒の底(18) 「磯田さんのところは、今じゃあすっかり堅気の衆がいらして、どうにも落ち着いて話ができない。呼び出したりして、すまない。しかも、呼び出したのがこんな場所ときちゃあ、余計に申し...
覗けば漆黒の底(17)
2014年04月13日
テーマ:テーマ無し
覗けば漆黒の底(17) この地元新聞社に勤務して二十年になる恭子が表彰を受けた。 二十年の勤務を慰労しての表彰ではない。 人手が不足している時には、記者の真似事もさせられている恭子であるが、い...