ウイールマン

出発 

2016年06月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

いよいよ日本に出発の日。

6年間休まず続けたバイクトレーニング、10日前にやめた。
落車で怪我でもしたら、日本行は延期か中止しなければいけない。

待望の故郷の地にもどれない。

ここのところトレーニング中の事故のニュースばかり。

火曜日のトレーニングリーダーの大学教授スチーブは、大変痛ましい事故に引き込まれた。

トレーニング中の落車。道路の中央に放り出され、とうりかかった車にひかれ瀕死の重傷。

ヘリコプターで緊急搬送され、一時はもう助からないとまで思われた。

そしてチームメイトのライバルエドガルドはトレーニング中、これも後ろから来た車に接触。

車のボンネットに乗せられ、かろうじて軽傷ですんだが、バイクは大破。

やっと前回の事故から回復して、戻ってきたばかりなのに。

こんな事があれば、最近のスランプもありバイクに乗ることもためらう。


もうやめようか、何故そこまでして走らなくちゃいけないのか。



ただステイーブが1週間の意識不明の後、目覚めたときに最初に言った言葉

”バイクで走りたいから、いつか必ず再起し又バイクに乗って見せる“ 

と言った言葉に送られる。



故郷日本で、体と心を少し休ませ、またトレーニングを始めよう。



その日の朝、いつものように起き、いつものように家を出る。
同居してる娘がエアーポートまで車で。

我が家からエアーポートまでは僅か30分。アッというまについてしまう。

現役のころは、仕事でよくこのエアーポートに通ったものだ。

アメリカ全国を飛び回り、我が家にいるのは月の半分ほど。いつもこの飛行場から飛び立っていた。


しかしここは保守アメリカ、いまとなってもここは昔のまま。

あの頃から何十年たった今も、何も変わっていない。

同じ風景、同じ飛行場。


今回のフライトは午後3時45分発。まあ出発の2時間前くらいに着けばいいだろうと。

そして予定した2時間前にエアーポートに到着。

直ちにSQカウンターでチェックイン。そして直ちに終了。

エアーポートの出発カウンターだけは、多少リフォームされたよう。

今まであった免税店舗が見えない。


まあいいだろうと直ちにセキュリチーチェックポイントに向かう。

その先に免税店舗はあるはず。

要するに日本で言う、飛行機のテロに対する保安管理のチェツクである。

そこに行けばなんと約100人ほど並んでる。

そこで一言 職員に聞いた

“How long does it take to go through here”


゛このチェックポイントト通るのに、一体どれほど時間かかるの”

そして例のごとくぶっきらぼうに “約20分“

これが全くのいい加減な“嘘”。なんと1時間半もかかってしまう。

さすがアメリカ。政府関係職員のいい加減さ。

ここはテロ防御大国アメリカ。

金属探知機のボデイースキャンを通り、靴は脱がされるは、ズボンのベルトは取られるは。

そして何かひっかかったらしく、今度は体のボデイーチェックを始めると。

これじゃまるで犯罪者扱いだ。

まあ仕方ない、ここはアメリカ。

しかし図体の大きな男に体中触られるのは気持ちは悪い。

足を広げろと、そして足の先からずーっと上まで触りまくる。

その後は両手を上げろと、手と体を触りだす。くすぐったいがじっと我慢。

ニコニコ笑うしかない。

触られるだけ触られて、あとはオッケイ。もう行ってもいいと、、、

しかしよく見るとさすがセクハラ発祥地のアメリカ。

わが愛妻は女性だが?勿論“ 彼女のボデイーチェックはやはり女性がしてた。


そこで一言 “あのブロンドの女に、ボデイーチェクしてほしかったなー。

年は多少とってたが、男よりはましだ”と独り言。

そんな事言ってるところじゃない。

飛行機の離陸時間が迫ってる。

その後はゲートまで何とか駆け足。

だが焦ることはない。


国際便はチェックインさえすれば、乗客が搭乗に多少遅れてもこんな事もあろうかと、ちゃんと待っててくれる。

ところが、、、日本の皆さんのお土産は、飛行所の免税店で買うことに決めていたのだが。


どうしよう、、、、 そんな買い物してる時間はもうない。

まず乗らなくちゃと、何とか搭乗口に到着。

そしたらエアーラインのスタッフの笑顔で迎えられる。

”Welcome aboard”

皆さん若くかわいい人達ばかり。“これはさいさきいいと“ 
先ほどの、大男との気まずい関わり合いを忘れさせてくれる。


席を見つけてやっとどっしり。


そしたら若い素敵なフライトアテンダントが

?おしぼり“

を持ってきた。

アメリカには “おしぼり”というものは存在しない。

“おしぼり“は日本独特のおもてなし文化である。



”日本に帰って来たんだ。やっぱり日本はいいなー“ と

そしてあの懐かしい日本の香りがした。



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