ウイールマン

札幌 

2016年06月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝早く網走向け、知床ウトロの街を走り出す。 

まだ少し寝ぼけまなこの目をこすり、いざ出発。
いさぎよく運転しだしたが、、、

横にいるナビゲータの役目をする、よく見慣れた人が静かに騒ぎ出す。
”これは一大事だ。もしかしたら、この車は反対方向を走っているのでは“ と、、、

よく見ると、やはり反対方向を走ってる。つまり道路の右側を走ってる事になる。

ここは日本。

交通規則では、すべての車両は左側通行、生意気にも何故かアメリカの逆をいってる。

こんな時 ”アメリカではね、、、”なんて偉そうなことを言ったらこれは大変。

ナビゲーターの指示どうり、すぐ左側に車線変更。

ナビが騒がなかったら、あのままきっと網走まで走ってたかも。
そんなはずはない、いつかきっと途中で大衝突だ。

ふと思う。 “良かった、横のナビが問題なく作動して” 
もし自分と同じように、寝ぼけまなこで誤作動していたら、大惨事を招くところだったと。

時々信頼できるナビ装置。

そして2日前の夜、網走からウトロに向かった道、迷ったとパニックで走った道。

その道を今度は優雅に、そして左側を走る。

何となく情緒のある街並みだなーと、余裕たっぷり。

なんともう網走の街。

朝飯抜きで、することがある。

女満別空港に着き、レンタカーを借りた時、是非ここはと勧められた場所があった。

“ひがしもとこ芝桜公園”

何となく行ってみたくなった。 

もちろん横のナビはそんな事は知らない。

曲がりくねった道を。信頼できる車のナビで走る。

こんども曲がるべき道を、時々間違えたりしたが、
優秀な日本製のナビのもと、無事目的地に到着。

“綺麗だ“

壮大な芝桜が、小雨にけむる中、いっぱい広がっていた。

しかしその余韻にひたってる時間はない。
早く女満別空港に行かなくちゃ。

出発時間が迫ってる。

横のナビには 

“綺麗だねー、自然がいっぱい。こんなところに住んでみたいねー”なんて言ってはみたが。

空港に早く着かなくちゃと、ただひたすら。

横のナビは朝食なしと、オーバーロードのため、今は一時休止みたいだ。

肝心のランプがついていない。

ランプのついている日本製の車のナビを頼り、わけのわからない田舎道を、右へ左へあっちこっち。 

どこにでもあるような、日本の田舎道。

やっと女満別空港に到着。

レンタカーを返し、空港のカウンターに。
 
やはりローカル空港、人もまばら。チェックインはあっというま。
大人数のスタッフより、お客の数か少ない。

そんな時は、こちらがかまえる。

大勢に見られている、舞台の上の俳優みたいだ。
セリフを間違えたらたいへん。

緊張が一瞬はしるが、、、

こんなうらびれた空港でも、みなさん張り切って働いている。
すこし感激。若い人たちはいいな、活気があって。

そんな事思っていたら、アッというまにすべては終わった。

空港のレストランで朝食兼昼飯。やはり北の国の空港レストラン。

メニューは北国メニュー。

また“いいなー 日本は”
地方独特に、ずーっとつちかわれてきた食文化。 

アメリカではこんな時、、味気ないどこでも同じメニュー。
ハンバーガーかサンドイッチ。

その後ボーデイング開始。

勿論ここはローカル空港。飛行機まで、滑走路を歩かなくちゃいけない。

そして対面するのは、あの懐かしいプロペラ飛行機。

何故かプロペラ機が好きだ。

あの優雅な昔ながらのたたずまい。

自分をわきまえた、コンサートのわき役。

前座歌手だ。

それにくらべジェット機のあの姿。

なんとなくチャラチャラしてる。今はやりの、気取ったロックシンガー。

大好きなプロペラ機で、札幌に向かう。
北の国、北海道の空を飛ぶ。

やはり北の大地札幌。 期待はかなえてくれた。

あの時、自分はアメリカ人だと思っていたとき。

自分のアイデンティティーを、呼び起こさせてくれた夜景。
日本は素晴らしい国だと、誇らしげに輝いていた光の数々。

一つ一つの光から、いろいろな人生が誇らしげに、浮かび上がつているような。

“あれは札幌のひかりだった” 

優雅に飛ぶプロペラ機上からみた札幌は、


夜空に光り輝いているのではなく、明るい太陽のもと、生き生き光り輝いていた。



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