ウイールマン

サッポロラーメン 

2016年06月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

女満別を飛び立って、はや45分経過。

飛行機は少しづつ高度を下げ、そろそろ札幌の街が見えてくる。
あの札幌の街が眼下に見えはじめる。そして瞬く間に着陸態勢。 

頑張るプロペラ機。ジェットになんか負けるものかと、凄まじい勢いで着陸。
しかしそこはジェットとは違い、やはりわき役のプロペラ機だ。
飛行場のメインゲイトではなく、片隅のほうに誘導されてしまった。

そこからは、飛行場を歩いてメインロビーまで。

ロビーに入っていくと、またびっくり。 

エアーラインの女、女性スタッフのお出迎えだ。

紺色の制服を着た、素敵な若い女性が 
”お疲れ様です“
手を前にそろえ、きちんと45度に上半身を曲げ、笑顔で丁寧なお辞儀。

それを見て、こちらは少し狼狽。これは一体何事が。
今まで経験したことがない。

それにこの人は、憧れの日本女性。

こんな時どう対応したらいいのか。

知らんぷりでは、なにか相手を無視してるよう。
これはとても失礼ではないか。

しかし何と言ったらいいのか判らない、、、一言でも何か言うべきか、、、
向こうはこちらに、話しかけてきてるみたいだ。

そんな事迷ってる間に、後ろから来た人達が、怒涛のように押し寄せてくる。
そして後ろを見れば、他の乗客たちがふんぞり返ったように、
この若い女性を無視して歩いてる。

“Customer is king”

可愛そうにと思いつつ、ここは日本だ。 これが日本の俗にいう縦横社会。
王様のよう偉そうに、威張っていればいいのだろうと理解する。

日本だって民主主義の国。 みな平等だ。
いくらお客だろうが、相手も同じ人間。
やはり次回は一言 “はいご苦労様”とでも言うか、軽く会釈をすることに、、、

でもあの様に一日中お辞儀してたら、疲れるだろうし、腰によくない。
そして日本で働くのは大変なことだ。

そんな事考えているうちに、千歳空港のメインロビーに着く。
アメリカでもないような、立派な印象に残る近代的なロビー。
さてこれから札幌市内まで、どうして行ったらいいのか。

今回の北海道旅行のメインイベントは、一つは知床半島横断。

もう一つは ”さっっぽろラーメン“ を食べる事。

昔こんな話を聞いたことがある。
ある有名な映画俳優が友人に ”ご馳走するから、ラーメン食べに行こう”と誘った。
そしたら彼はタクシーをひろい。羽田空港までと。

その友人は羽田空港の中に、美味しいラーメン屋があると思ったらしい。
所が彼は札幌行きの飛行機に乗り込み始めた。友人が何処に行くのと聞いたら、

“サッポロラーメンを食べに行く“ と。
がこの俳優のエピソードの様だが、その事が忘れられない。

そんなに美味しいラーメンならば、
あの俳優に見習って飛行機で、札幌ラーメンを食べに行こうと思ってた。

千歳空港でウロウロしてたら、目の前に札幌市内行バスのサイン。
これだと決め、わが専用のナビと一緒に、チケットを買い飛び乗る。 

市内まで90分かかるそうだ。

バスは暫く郊外を走り、だんだん市内に入り始めた。
市内に入り始めて見る景色は、

“何処にでもあるような街風景だなー、これが札幌か”
これがあとで覆される事となる、第一印象。

そしてホテルに到着。札幌は食事なしのホテル滞在。
食事は昼はサッポロラーメン、第一夜の夜は札幌ジンギスカン。
二日目の昼はまたサッポロラーメン。夜はカニ料理を食べまくるプラン。

チェックインして、即座にサッポロラーメンを食べに行く。 
前からサイトで調べてたラーメン屋だ。

タクシーに乗り、そのラーメン屋の名前を告げる。
そしてタクシーの運転手と、サッポロラーメンの事を話し始める。

この時ばかりは自慢げに、
”アメリカから、札幌ラーメンを食べに来た”とどこかの俳優気取りだ。

そしたら彼曰く “そのラーメン屋は観光客相手。高いし、そんなに美味しくない”と。
さっそく “どこかお勧めは”と聞いて、そこに行こうと決断。 
ついでにジンギスカンのお勧めもゲット。

小さいラーメン屋さん。 従業員は一人。
そして注文したのは、本場札幌味噌ラーメン。

飲み物は。その店お勧めの サッポロビール。

そしてただ一言 ”おいしかった“”ラーメンもサッポロビール“も
美味しい冷えたビール、そしてアッアッの味噌ラーメン。

今までで一番のビールとラーメン。
札幌は決して期待を、裏切らなかった。

余韻を引きずりながら、札幌市内を歩く。 テレビ塔、札幌時計台、そして丸山公園。

この丸山公園が、また素晴らしい。
北のへき地と言われた、北海道、そして札幌。
そんな所で、このような風景を見るとは思ってもいなかった。

花がいっぱいの中、若い人たち皆さんが、楽しそうに遊んでる。
ただ気ままに自由に歩いて行ける。何処にいても楽しい。
こんな開放的な気持ちになったのは初めて。この町がとても気にいった。


皆気さくに日本語を話してる。耳を傾けなくても、言ってる事がよくわかる。
これはいい。 気分が楽になる。

ぶらぶら歩きながら、ホテルへと向かう。 今夜はジンギスカン鍋。
ホテルに戻り、北国の余韻に浸ってる時に、大問題発生。

何とわがナビ曰く“洗濯しなくちゃ”
その一言で現実に戻された。なんともう着るべき下着も、何もかもなくなったと。

そんな時、言う言葉には気をつけなくちゃいけない。
変な事でも言おうものなら、ナビが大爆発する。

“ちゃんと言っただろ。旅行の間洗濯などできないのだから,下着類は充分持っていく事”と。
そんなこと怒って言おうものなら、大変だ。

40年前のリベンジから始まる。
いつも間違ったインプットで、ナビの誤作動が始まったとか。

このナビはいつも正確で、誤作動はしない。常にインプットが間違ってると。

このナビは前人未到。決してコントロールしようとしてはいけない。

よってあとは、ナビの言うとうり動くしかない。
このロマンチックな北の町札幌で、

洗濯物を抱え、コインランドリーを探しまくる。
想定外の出来事。

まさか繁華街すすき野で、コインランドリーなど、あるはずはないのだが。

さりげなくフロントに電話し、何処で洗濯できるかと交渉中。
そして洗濯物を抱えて、右往左往。 何か近くのホテルでコインランドリーがあるそうな。
この貴重な時間を、コインランドリーで過ごす。

これも又人生。    旅はハプニングだ。

その後、気持ちを取り戻し、ジンギスカンを食べにホテルを出た。



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