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思いのままに

再び太郎に会いに… 

2020年10月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

先日運転免許の更新に行った時
待ち時間に交通公園の植え込みで
マテバシイの大きなドングリをたくさん拾った。
今度太郎に会う時にお土産に持って行ってやろうと思ったからである。

太郎とはこの前の日記にも書いたが
生石高原に棲んでいるツキノワグマの太郎である。
まだ赤ちゃんの時に母親を殺され、
その後生石高原で保護されている30歳のツキノワグマである。

8月末に十数年ぶりに太郎に会って以来
ずっと太郎のことが気になっていた。
それで昨日思い切ってお土産を持って出かけたわけである。

秋はススキのシーズン。
山頂に至る道路は狭く曲がりくねった道だが
車の数は大変なものだった。
ススキの名所の生石高原はススキを楽しむ人で駐車場は一杯のだった。

そこから少し下ったところが太郎の家である。
太郎の家まで車を乗りつけたが太郎の姿が見えない。
年齢が年齢だけに不安がよぎる。
お土産を手に何度も
「太郎〜」
と呼びかけるが
一向に気配がない。
それじゃと先に持ってきたお花で花子の墓にお参り。
また檻に戻ってたろうと声をかけたら何やら寝床の方で動いている。
やっと安心してなおも声をかけたら
入口から太郎がでてきた。
ぼくの顏をみてうれしそうに近づいてきた。

「お土産だよ〜」と
マテバシイの実をあげたら少しかじってあんまりほしくないそぶり。
今度はも一つのお土産の柿をあげたら
これも少しかじっただけ。

しかたないので¥100の太郎のおやつを買ってあげたらこれは上手に食べた。
食べ終わったら太郎は水飲み場でがぶがぶ水を飲んだ。
飲み終わってもそこから離れようとしないでじっとぼくの顏を見ていた。
その顔を見ていたら急に愛おしくなって涙がでそうになった。
いつまでもぼくの顏を眺めるのである。
お互いの間には言葉はないが
気持ちが通じ合った気がしてその場を離れるのがつらくなった。

太郎はもう30歳
いつまでも元気でいてほしいと願いながら山を下りた。



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ounaさん

onさん

落花生がこの実のようです。
いつももらってるのでそれがいいのかな〜?

自然ではどんぐりなどはまだ青いのが好きだそうです。

魚の干物なども喜ぶと聞いて
今度は丸干しのイワシでも持って行ってあげようかと…

2020/10/05 05:58:22

太郎

ounaさん

こんばんは☆
せっかくのお土産 「マテバシイの実」はあまり食べず。
「100の太郎のおやつ」は食べた。。。。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ

2020/10/04 22:31:46

らごさん

onさん

太郎は30年前ここ和歌山の山中で
母親の愛情で育っていました。
その時人間によって母と兄を殺されました。

その後ここで保護されて今まで30年間暮らしてきました。
もうすごい歳なんだと思うと
なんだかすごく愛おしく思います。

ぼくも歳なんやろか〜?

2020/10/04 18:08:30

生石高原

らごさん

太郎君、30歳という事はもう老年なんですね。
長生きしてほしいですね。

2020/10/04 17:35:40

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