つれづれに

文明の利器 

2017年05月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

私が操る3種の神器は、このパソコン・タブレット・スマホと言いたいが、スマホは無駄と思い持たない。
前の2つは必要に迫られて。当然パソコン抜きの生活は不可能だ。
タブレットはカラオケのためだけに使用する。以前は手帳を使い、曲名・歌うキー(音の高さ)・その曲の情報をメモして使っていたが、内容が多岐に渡り書ききれなくなったので、仕方なく使う事にした。
そうしてみるとやはり文明の利器だ。手帳では真似のできない芸当を一瞬でやってのける。特に情報の追加や訂正はお手の物だ。
スマホはパソコンのミニ判なので、電波さえ届けばどこででも情報を得られる。
去年北海道を旅した時、旅先でどうしてもスマホより画面の大きいパソコンが必要と思い、ポケットルーターをレンタルして乗り切った。
カーナビと併用すれば、知らない土地でも何の不自由もなかった。
例えば帯広に夕方着いた時、今夜は久し振りに歌が歌いたいと思った時があった。車の中でネットでカラオケ店を検索して店に電話を入れ、夜の街をカーナビで店へ。本当に重宝した。

去年のその時のブログをここで再び紹介。(長くなります)

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第14日 納沙布岬・帯広 
 
野営場所を朝4時40分に出て「すぐそこ」と言われた納沙布岬に向かう。飛ばして30分ほどか?ところが、濃霧で100m先も見えなくなった。
ここ北海道は、朝はどこでもほとんど霧の襲来を受ける。よく晴れた昼間でさえも、陸に近い海面では霧がたち込める。昨日確認した岬への道も、目当ての交差点さえわからず、カーナビに助けを求めるが、うまく行かずナビの無視を繰り返すと、ナビもだんまりを決め込んでしまう始末。
悪戦苦闘してやっと灯台までたどり着いたが、ついに日の出時刻にも霧は晴れず、海の写真1枚さえ撮れなかった。
中国人の4人のグループが、霧の中で数枚の写真を撮ると、早々に引きあげた。写真を撮って立ち去ろうとした時、単車で若者が1人やって来た。女の子の人形を抱いていて、人形の乱れた髪をやさしく櫛で直し、その人形と一緒に写真に収まろうとしている。「シャッターを切ってやろう」と言うと、「有難う」と言う。私が「この人形はどうした?」と聞くと、「一人だけでの写真よりは良いと聞くから。」と答える。それならと、私もその人形を借りて彼に一枚撮ってもらった。

少し移動したところで日が昇り霧が晴れ、昨日買った花咲ガニを食べることにした。カニの写真を撮ったあと味わう。不思議なことにこのカニは他のカニと違い、足の身が真っ白な身だけではない。黄土色というか、濃いクリーム色をした身が白い身の中にある。何とも言えず上品な味で言葉で表すことはできない。ガイドブックあった「根室・納沙布に行けば花咲ガニを食すべし」とは、これを言っているのだった。カニ味噌の量も他のカニと比べられないほど多い。一杯1500円のカニが幸せをくれた。あとは西の苫小牧(帰りのフェリー)へ向けUターンだ。納沙布を後にして日が昇ると皮肉にも霧はスッキリと晴れ半袖でも暑くなってきた。

その後帯広に向け、長距離を運転しながら考えた。数日前に行ったあのカラオケ店に今晩また寄ってやろう。ママが親切で、店を出る時にゆで卵をくれた店。道中の車の中で食べろと言って、丁寧に塩入り袋まで付けてくれたのだ。ところが、町についてネットでその店を探すがどうしても見当たらない。よく調べたら、あの店はここ帯広ではなく北の旭川だったのだ。私の記憶違いに自分でも驚く。パソコンの検索履歴に「旭川 カラオケ喫茶」とちゃんと残っていた。しょうがないので、この帯広でまたカラオケ喫茶をパソコンで探した。電話をすると愛想が良かったので、カーナビに誘導されてその店付近に着く。夜7時過ぎだ。カーナビの困るのは、ズバリその場所には連れて行ってくれない事だ。いつでも「〜付近に到着しました。ハイこれで終わり」だ。あとは直径100メートルくらいを自分で探さないといけない。夜で店がわかりづらいので再び店に電話すると、すぐ近くだから迎えに来るという。これまた親切なママだ。店に入りカウンター席に着くなり、注文もしていない一品の小鉢が4つも出てきた。驚いて聞くと、わざに作ったわけではないから、遠慮なく食べろと言う。有難く頂いたが気が済まないので、今日昼に途中の港町のスーパーで買った、マグロのぶつ切りが車に冷やしてあるのを思い出し、他の客と分けて食べようとママに進呈した。ひとしきり歌って「勘定を」と言うと、驚くべき金額にあ然とした。小鉢4つの他にも、他の客につられて注文した、大きな梅干し入りのおにぎりまでサービスだという。差し出された勘定書きには千円とだけ書かれていた。何というこの安い値段!
私は10人ほどいる客の前で吉本興業でお馴染みのギャグで「びっくり・クリクリ・クリックり」と大声でおどけて見せた。他の客もみんなギャーギャー笑ったのは言うまでもない。歌と笑いを客の皆に感謝されて店を後にした。大阪のがめつい商売人に比べて、世話になったカラオケ店に、また「感謝状」だ。大きな町の店でも本当に良心的な商売だ。やっぱり北海道は、「どでかい田舎」なのだ。旅先で触れる人情とはこういうことか。歌好きのせいで人情にも出逢えた。

今日は夜遅くまで遊ぶつもりで宿を取っていなかった。
今から苫小牧まで高速を西へ走ると、夜中の移動になるのでそれは避けて、一般道をあと少し走ることにした。峠を登り切ったあたりに広い駐車場があり、他にも数台の車がいたので今夜そこで過ごすことにした。

 ※写真 @岬で出会った若者 A花咲ガニ



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