つれづれに

北海道の旅(七) 

2017年11月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:旅日記 

朝飯もそこそこに阿寒湖に向かう。同方向へ走る車は、多くが湖をめざすマイカーで、たまに大型トラックが混じる。北海道の大型トラックは全くドデカいものばかり。外国のそれと似ている。北海道にしては交通量が多い。今日も快晴で言うことなし。

このあたりは昔社員旅行で来ていて、阿寒湖もどうといった感動はなかった。湖のほとりにも温泉街がある。
昔来た時にもこの温泉街で泊まったに違いない。
社員旅行の時には(35年ほど前か) この近くでアイヌのショーを見た記憶がある。これ程昔のことを忘れないでいるのに、最近の日常のあらゆる事が思い出せずに苦労する。
阿寒湖より摩周湖へは車で2時間半ほど。摩周湖の展望台は2か所ありそのうちの一つに行ったが、今回は昔来た展望台と違うと思う。なぜなら、昔の記憶にある展望台では、小さなみやげもの店で、布施明の「霧の摩周湖」の歌が聞こえていた。よくそんな昔のことを・・と思われるが、この記憶は100パーセント間違いない。
よく晴れた湖面をわずかに覆う霧の風情は昔のそれと全く変わらない。水面の神秘的な青さは本当に息を呑むほど美しい。晴れ渡る湖面をかすかに漂う霧のなせる業か。湖に浮かぶ小さな島を含むこの景色が何十万年も続いてきたことか・・美しい湖の姿に後ろ髪を引かれる思いで、今日の宿の摩周湖ユースホステルへと車で向かう。実はここから先の記事を書くのはこれで2度目だ。一度旅日記を書いて保存ボタンを押し忘れて、やれやれまたか、という具合に最初から・・。
ユースの今日の宿泊客は私を入れて3人だけらしい。食事なしということだったので、腹ごしらえは近くで済ませていて、すぐに風呂に入った。湯も源泉かけ流しという事がすぐにわかる。まだ外は明るく、テレビでも見ようと談話室へ行くと、ほかの客と宿のマスターがテーブルを囲んで談笑していた。他の2人の客に挨拶をして仲間に入れてもらう。客の一人の若い女の子は台湾人で、彼女はこの宿は初めてではないらしい。彼女と40代くらいのここのマスターは英語で話していた。
そのうちに皆の会話が切れたので、私が歌うと言い出したところ、是非ということになり、十八番を3曲ほど歌ったところ、女の子がリクエストを出した。台湾のテレサテンを歌えという。
彼女はテレサの歌をよく知っていた。日本でのヒット曲を、なぜ台湾人の、それも若い女性が・・ 私にはどう考えてもわからない。
私はノートパソコンとテレビ接続のコードを持って来ていたので、ネットのユーチューブでどんな曲でもカラオケが可能だ。こんなこともあろうかと最低限の準備はしていたのだ。
結局私の十八番、それに、テレサテンを3曲、マスター・他の客のリクエスト曲6曲などを歌い、私のワンマンショーは1時間半の間続いた。マスターも歌好きで、全員が大盛り上がりのうちに夜は更けた。
何と素晴らしく、ほほえましい夜。だから歌はやめられない。



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