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筆さんぽ
「長屋の花見」タイランドスタイル(2)
2024年03月29日
テーマ:エッセイ
(前回) そもそもぼくが花見を思いたったのは、サラカーン広場にあるこのカンラパプルクの花が咲くのを見てからである。 カンラパプルクのほのかな薄桃色の花びらの純情さは、日本の桜のようである。花...
「長屋の花見」タイランドスタイル
2024年03月28日
テーマ:エッセイ
さながら「長屋の花見」であった。 サラカーン(市役所)前の広場に植えられた、日本の桜に似たカンラパプルクの木の下で「花見」をたのしみたいと思って、世話になっているゲストハウス裏の長屋の知人たちを...
子規のちいさな恋
2024年03月27日
テーマ:エッセイ
正岡子規は、明治35年の秋、母と妹に看取られ、かなしいことに、34年と11カ月という短い生涯を閉じた。 春になると、子規のこの句が思い出される。 筍や目黒の美人あるやなし 子規 「目黒の美人」...
兄を訪ねて
2024年03月25日
テーマ:エッセイ
若いころ東北のA市に兄を訪ねた。 兄と久しぶりに会った。 兄は昭和の好景気にのったのだろう、 大手メーカーのA市工場長として、「栄転」した。 兄は子どものころから成績がよく、 わが家の出世頭で、...
言葉 「写生詩」の試み
2024年03月24日
テーマ:筆さんぽ
詩人の寺山修司さんが自著のなかで、S・I・ハヤカワ『思考と行動における言語』のなかのつぎのような例を紹介していた。 「月がきれいだわ」という言葉。この言葉は一体、何を意味するか? というのである。 ...