つれづれに

時の移ろいは・・ 

2017年01月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:津軽三味線

津軽三味線君は私のブログにも時々登場して、マイページの画像という大役まで勤めている働き者。
これが本当の意味で働き、音を出してくれたのは丸1年前のクリスマスイブだ。今ではほとんど弾くこともなく、タンスの上に直したまま。三味線の皮はデリケートで、管理を怠ると一発で破れてしまう。
今の皮に貼り換えたのは確か2年ほど前だ。その費用も安くはない。
私が津軽の曲を鳴らすことがなくなってから、10年以上もたってしまった。それ以来弾く曲と言えば、カラオケに合わせてつま弾く「涙そうそう」くらいのもの。実は昨日、3日後に開く歌謡ショーの打ち合わせの時に、相手の担当者から「三味線も今回曲目に入れられませんか?」ときかれて、「暫くやっていないので・・」という返事をした。
津軽三味線を披露するのは最高だが、相当な時間と労力をかけないと現状では無理なのだ。腕を今から昔のような調子に戻すほどの力は私にはなく、その努力を他へ回すことが得策のようだ。
今日タンスから降ろしてケースから出してみた。幸い皮は無事であった。

ここで参考のために、楽器・三味線の話を少し。
西物と呼ばれる一般の三味線(浪曲の時によく使う)の皮は猫皮だが、最近確保がむづかしいという。津軽三味線の皮は犬皮だ。津軽三味線は西物と比べて丈も長く重いので、胴の部分を膝に乗せて弾く。皮は気温・湿度の変化に敏感で、高温・高湿度では割けて(やぶれて)しまう。ケースに長期間収納したままでも割ける。時々空気に触れさせる事も重要。糸は高音部では音の良い絹糸(西物用)も使われるが、切れやすいのでナイロン製が普通。中・低音部の糸は樹脂製が一般的だ。撥(ばち)は西物は樹脂製を、津軽はべっ甲を使うが、べっ甲は貴重品になってきた。
特に津軽三味線は弦楽器と打楽器の両方の機能(性格)を持つ。最近の若い津軽三味線奏者は、ピアノその他の西洋楽器とコラボを楽しむことも多い。



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