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出島(いずしま) その1 

2017年03月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

今日はあの日だ。あの事を書かねばならない気がする。

数十年も前、
急行電車で仙台まで行って泊まり、次の日、仙石線に乗り、さらに石巻線に乗って女川に着く。そこの港から、定期便の船に乗り、20分くらいの船旅で出島(いずしま)という島に着いた。

20代の半ば、私は同じ職場にいたある女性を好きになった。小柄で美しい顔立ちの人だった。休み時間に一緒にいた人達とよく談笑していたもの だ。

そのの女性は宮城県の女川湾の入り口あたりにある出島の生まれだった。出島で生まれ成長期を過ごした島の事、島の暮らし、いろいろな思い出などを、みんなに表情豊かに朗らかな口調で語っていた。

その姿が輝いていた。そして私は日に日にその女性を恋するようになっていったのである。

ところが、その人はちょっと年上だったのだが、意中の人は別にいた。その人はおそらく私の気持ちは察していたと思われるが、私とは進展することはなかった。私も自分の及ぶところではないだろうと諦めたのだが、気持ちは抑えきれず、懊悩の日々が始まった。

そして、ある暑い夏の日、私は出島に向かった。あの人が語り、あのような女性を育んだ出島をぜひみてみたいという思いに駆られたからである。変だけど当時はそうしなければ自分の悩み、苦しみから解放されないような気がしていた。

(長くなりそうなので、続きは次回)



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